私の地元では、朝晩は涼しい感じですが、まだしばらく30℃以上の気温が続くようです…
さて、8月の石川県(能登・金沢)の振り返りの続きです。
↓前回までの旅行記事は、こちら。
(前回からの続き)コスモアイル羽咋を出て、一旦羽咋駅前に戻り、タクシーで能登国一宮である氣多大社へ向かいます。
質実剛健というか、華美さはなく神さびた神社でした。祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)。
タクシーの運転手さんに待っていただき、参拝。
その後、羽咋駅寄りのカフェ「夢生民」のところまで戻ってもらい、精算しました。
ここは、ネットでたまたま知った、障害者の方々とそのご家族で運営されているらしい、お店です(就労継続支援B型施設)。リーズナブルで美味しいとのことで、楽しみにしていました。
店内は、白木の温かみのあるインテリアで、平日なのにお客さんの入りも中々。穴場なようです。
ランチセットと、デザート(コーヒーゼリー入りアイスコーヒー)いただきました。
他にも、店内には障害者の方々の作った雑貨や作品、他にも地域の作家さんの手による雑貨や、オーガニックコットンの商品等も販売されています。
ここはとても居心地が良くて、結構長居してしまいました。
…ですめばよかったのですが…羽咋駅に戻り、次の目的地(富来)行きのバスに乗車して気づいたのは…
ヤベ━━━━━(((゚∀゚)))━━━━━!!!! 大事なとこ寄るのすっかり忘れてた!!!!
氣多大社境内の「折口信夫父子の歌碑」と、近隣の「折口博士父子の墓」に詣でることがスコーンと抜けていました。
折口信夫といえば、『遠野物語』で有名な柳田國男の高弟であり、柳田國男・南方熊楠と並ぶ、近代の民俗学者の3巨頭の一人。神道の研究者でもありますな。
…まあ、民俗学者としての業績については、私の頭では良く分からないのですが(;´∀`)
ただ、私は、折口信夫 作の幻想小説『死者の書』が昔から好きだったので、羽咋市に旅行するに際しては、「折口信夫父子の歌碑・墓」は欠かせない…と思っていたのです。
好きと言いつつ、『死者の書』の文庫本は現在処分して、手元には無いですが…この春も、青空文庫で読み返していたら、止まらなくなりました。
そんなに好きな小説を書いた作者の聖地巡礼は、忘れたんですね<自分。
しょぼ~ん(´・ω・`)として、バスに揺られ、この日の宿がある、羽咋郡志賀町
富来地頭町へ夕方到着しました。海が近い、風情がある集落です。
少し歩いて、2泊で申し込んだ旅館・湖月館へ。
ここへ来たのは、以前から知人が推していた宿だからです。
こぢんまりとした家族経営の旅館ですが、作家・福永武彦氏をはじめとする、文人墨客に愛された宿で、日本海の海の幸の食事がとても充実した内容でおすすめだそうです。
入口に、福永武彦さんの色紙を元にした石碑が。
というと、私は福永武彦の愛読者のように思われますが、この宿に泊まることをきっかけに、作家の代表作の1つ『忘却の河』を読み始めたレベルです。宿にも文庫本を持って来ました(ミーハー)。
そもそもこの旅行の計画を立てたのは、恩田陸さんの小説『ユージニア』がきっかけで金沢へ行きたいと思った→せっかくだから、以前から知人が推していた能登の旅館・湖月館まで足を延ばそう…というものです。
宿にチェックインして、案内された部屋の浴衣に持参した『忘却の河』文庫本を乗せてパチリ(ミーハー…)。
しかし能登まで北上したのに、お盆を過ぎている時点で凄い暑さです。宿の方々に伺うと、例年来てくれている海水浴客も、今年は暑さのあまり来られていないという…
お風呂をいただいて、宿のミニバーで夕食です。魚が豊富で素晴らしい内容でした。
喜んでいただいていたら、「明日は別の魚を出しますよ」と、嬉しいお声がけが。この夕食ではご飯はカレーでいただきましたが、これも◎。
過去、宿に来られたお客さん達の書かれた色紙を大女将に見せてもらえないか、お願いしたら、翌日昼頃に約束していただきました。
さて、旅行だオフだ~と言っておりますが、私は資格試験を控えている身です。移動中も勉強していましたが、夜も宿で机に向かうことに。ワーケーションっぽい…(›´ω`‹ )
さて、翌日堪能した、能登の海の美しさと能登金剛の景観、湖月館の見事な色紙の数々についてはまた。
続きます…
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