青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

漫画家 芦原 妃名子先生 を悼んで

2月は忙しかったです。そして、3月以降が本番…(汗)

 

さて、今年1月29日に漫画家 芦原 妃名子先生がご逝去されたことについて少し書きます。

 

続きが読めなくなった『セクシー田中さん』さん(涙)

 

拙ブログを読んでくださった方々ならご存知でしょうが、私は芦原 妃名子先生の良い読者とは言えません。ご逝去直前まで先生が連載中だった漫画『セクシー田中さん』を好きで買って読んでいただけです(過去作品もこれから読ませていただきたいですが…)。

『セクシー田中さん』の感想も、拙ブログで4巻までは感想を上げていましたが、他に書きたいネタがあったり忙しかったりで、「後でまとめて感想を上げよう」と思って居る内に、このような事態になって正直呆然としております。

 

家の屋内で今咲いているハイビスカス~

 

芦原先生のご逝去前後にx(旧:twitter)で『セクシー田中さん』のドラマ化に関する騒動に関してつぶやいたりしておりましたが、ドラマ化作品自体は視聴しておりません。元々「続き物のドラマ」を追い掛けて視聴するのが苦手なので、「へーやっているんだ」位に思い、観てみようとは思いませんでした。

 

それで、今までxを使っておられなかった芦原先生がxアカウントを開設されて、先生のつぶやきをきっかけに、ドラマ化に関するあれやこれやを少し知り、ドラマの脚本家の相沢友子”先生”のInstagramの投稿を見て、その内容がどうかと思ったので…投稿内容キャプチャをxで抗議の気持を込めて自分のコメントを載せてつぶやきに上げたことはあります。

 

そういったことの結果、芦原先生と日本テレビ小学館との間でどのようなことがあったのか、私などのつぶやきを含む多くの方々の投稿が(マスとなれば凄いボリュームとなりますよね)が、もしかして間接的に芦原先生の死につながることになったのかは…神のみぞ知る…です。

 

ただ、私としては「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~ッ、私の投稿が芦原先生の死の原因になったかもー!?私はなんてことをしてしまったのか…」とは考えません。

私、自分のことをそんなに買いかぶっていませんから。もうそんな年じゃないですしね。

 

自宅から見える遠くの山々

 

しかし、芦原先生ご逝去の報から以後、日本テレビ小学館が脚本家がプロデューサーが、はたまた漫画原作のドラマ化が…とネットやSNSが大騒ぎとなりましたし、私もブログでその辺に関する意見を書こうと思っていましたが、2月はやらなければいけないことが複数ありましてね…仕事も年度末に向けてどんどん忙しくなってきましたし…

 

で、ブログを放置しているうちに、なんだか疲れちゃいまして。

 

結局、自分が言いたいこととして残ったのは、「先生、連載やら漫画から逃げちゃっても良かったから、生き延びて欲しかったな」ということです。

 

目の前の仕事やしがらみから逃げても良いから、「生きることから逃げる」のはやめて欲しかったな…と。どうせ、いつかは嫌でも死ぬんだから。

 

勿論一時は凄い迷惑をかけるかもしれないですし、作品として『セクシー田中さん』は打ち切りで永久に封印となるかもしれません(先生が死ななかったとしても)。

でも、芦原先生が亡くなられても、連載していた雑誌も小学館も、別に存続している訳だし…とにかく生きていて欲しかったです。先生の今後の漫画が読めなくなったとしても、先生ご自身は生きていて欲しかった。

 

どでかいイチゴ。美味でした

 

『セクシー田中さん』の作中の言葉として、先生ご自身が書かれた(そして私が好きな)メッセージがあります。

 

”コンビ二のスイーツがおいしかった” ”ニャンコが振り向いた”

眉がキレイに描けた 先週まで どうやってもコツがつかめなかった縦のフィギュアエイトが 今日 できるようになった

一つ一つは些細でも たくさん集めると 生きる理由になるじゃないですか 

(『セクシー田中さん 6巻』(芦原 妃名子 著 小学館)より引用)

 

こう言ったのは、先生ご自身じゃなかったですか。

 

私も、ささやかな日常の物事に支えられて日々を生きております。

 

展覧会で観た、繊細なアート作品

変な所から開花しだした、ヒヤシンス

屋内で、早くも開花しだしたニオイバンマツリ

こちらは土に植えたヒヤシンス

読書会への参加~

小さな書店への初めての訪問

昨年の能登旅行でいただいた繊細な貝殻

絵本作家はらだたけひでさんの個展を観に行きました

 

どんなことがあっても、どんな酷いものを見てしまっても、踏ん張って、このしょうもない物事や人に満ちた、ポンコツな現世で生き残って欲しかったです。

 

私はもう少し、このうつし世で頑張ってみようかと思います。

 

もうすぐ、胡蝶蘭の花が咲きます

 

それでは、また!