青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

ふるさと納税(石川県能登町)の海鮮詰め合わせセットが到着しました!

仕事でもオフでもバタバタしております。

さて、今年の年明け早々に注文した、ふるさと納税(石川県能登町)の海鮮詰め合わせセットが本日届いた!ので、手短にその記録をしておきます。

 

色々来ました♪

 

令和6年元旦に発生した、能登半島地震

発生当初は正月早々ということもあり、日本赤十字社義援金窓口などを開設するにはまだ間があったということもあり…現地の関係者様のXでのつぶやきを参考に、手早く現地を支援できる手段として、ふるさと納税で、石川県能登町の「奥能登漁師秘伝の味(ふるさとセット)」をぽちっと購入しました。

 

今年の正月に楽○市○にて発注~

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

現地がかなり大変そうだと分かってきて、商品が実際に到着するのは、春かな?とのんびり待つつもりでしたので、1ヵ月程度で「もう到着したのか」と驚いています。

 

キター

同封のちらし

製造元は小木港の傍だそうです

 

被災されて大変な状況の中、ご対応いただいた製造元の有限会社カネイシさん(石川県鳳珠郡能登町小木)には大変感謝しております。

 

今夜の晩御飯には、早速、届いた海鮮セットの中から「カワハギ一夜干」をセレクト。

 

うまそ~。

 

焼いて食べたら、程よい塩味の上品な味わいで、( •̀ω•́ )૭✧ウマイ!製造では、海洋深層水に浸けてあるそうです。

 

本日の夕食~

 

海は身近なので、こういう海鮮セットはあまりお取り寄せしないのですが…こういう時だし、たまには贅沢しても良いよね、という気持です。年明けの石川旅行もパァになったし…

注文した後から、「支払った金額が全額被災地支援にまわされる」ふるさと納税も知ったのですが、こういう売買での支援も悪くないのでは?と思いました。

人や被災の状況にもよるでしょうが、被災地の方々からしたら、ただ支援を受ける(貰うばかり)より、商売で注文に応じる形だと気持ちに張りが出るのじゃないかな?と。(今のところは)安穏な環境にいる者の戯言かもしれませんが…

 

セットの中には、冷凍スルメイカ があって、これは刺身でいただくと美味しいようです。イカは捌いたことないのですが…同封された紙に捌く手順が記載されているので、休日にでもトライしてみるつもりです。

 

でかいイカ。1回1杯で十分っぽい

 

届いたセットは、大事にいただいていくつもりです。

 

※2024年2月8日追記

ふと気が付いて、冷蔵庫に常備しているいしり(能登イカのわたから作る魚醤)を確認したら、これも有限会社カネイシさんの商品でした!首都圏でも流通している品です。なんと…全然気づかずに使っていました(;^ω^)

 

有名なメーカーさんだったんですね

これは自宅からの景色

 

それでは、また!

「人殺しをして刑務所に入っても、それは法律だよ‼」

今朝の地震、全然気づきませんでした。

さて、今回は故・ジョージ秋山先生の(タイトル不明の)作品について雑談です。

 

雑誌連載でちょくちょく読んでいました

 

最近の「京アニ放火殺人事件」の青葉被告の死刑判決の報道に接し、思い出した漫画があります。直接この事件を思わせるような内容じゃないのですが、青葉被告を治療した鳥取大医学部付属病院高度救命救急センターの上田敬博医師のコメントなどに接して、なんだかフーッと脳裏に浮かびまして…

 

上田敬博医師(京都新聞社公式サイトより引用)


本記事では、うろ覚えなその漫画(タイトルも不明…)のあらすじをご紹介したいと思います。
※記憶を頼りに、なので、色々記憶違いや、改変が多いと思います。

 

ジョージ秋山先生が青年誌に連載されていた漫画のある回の話です。発表は少なくとも2000年代以降で(作中で携帯が使われている)、現代の東京?が舞台の、贖罪と復讐の話でした。この作家らしい。含蓄に富んだ、味わい深いエピソードでした。

しかしタイトルが思い出せない…(汗)現代日本の893の世界を中心とした話なので、ぐぐってみて『恋子の毎日』かな?と思いましたが、自信ありません。

 

 

【登場人物】

※名前も思い出せないので、以下の呼び方にします

主人公
わりとイケメンな極道の青年。ペーペーではなく、「兄貴」と呼ばれるポジションらしい。視点人物だが、この話では狂言回し的な立ち位置。

殺人犯
極道者。殺人をして刑務所に入っていたが、とりあえず出所した?らしい。妻は(事情は不明だが)いないらしい。JKの娘と老母がいる模様。

JK
殺人犯の娘(JCかもしれない)。年の割に達観したキャラクター。

被害者の兄
極道者らしい。サングラス姿(=目の表情が見えない。これは計算しての造形か?)

被害者
作中では、兄の回想シーンで少年の姿で登場。殺人犯に殺されたが、極道者だったか?(経緯は不明)

 

【(うろ覚えの)あらすじ】

殺人犯が、刑期を終え、出所してくるのですが、特に自分の犯したことを反省はしていないようです。

 

反省ナッシングな感じ

 

娘のJKと再会しますが(家族のいる家には戻らないらしい)、JKは父が殺人を犯した後の祖母(殺人犯の母)が、毎日仏間で被害者に向けて謝罪し続けている様を語ります。
「私の息子があなたの大切な命を奪ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と。毎日、毎日…

 

犯人の娘はJK?


それを聞いてもいっこうに堪えない様子の父を見て、娘はこう言い放ちます。
「お父さん、人殺しをして刑務所に入っても、それは法律だよ‼」お父さんが自分のやったことを心から悔いて反省しなければ、意味がないよ。そうしないと、”お父さんはまた人を殺すだろう”っておばあちゃん、そう言ってたよ」

それでも、この殺人犯は、「<(`^´)> ヘンッ」それがどうした?と馬耳東風。

 

場面変わって、主人公と、被害者の兄の会話です。
弟(被害者)を殺した殺人犯が出所してきた…との情報が早くも飛び交っています。

「弟はな、俺が育てたんだ」と、被害者の兄。回想シーンの一コマで「兄ちゃん」という少年姿の被害者の姿が挿入され、「あんな893もんに殺されて、許せる訳がねぇ…」と続ける被害者の兄

 

そして、出所して娑婆にいる殺人犯被害者の兄が鉢合わせするのですが、「ウッ…!」と自分を抑える被害者の兄。ビビったのか?といった感じで大威張りでその場を去る殺人犯

 

その後、時が経ち…携帯で娘のJKとやりとりするの殺人犯姿。角が取れた印象です。娘との交流が、彼に穏やかな人間性を取り戻させるようになったようだ…と語られます。

 

―そして、ある夜。

 

人気のない場所で、独りいる殺人犯の前に立ちはだかる被害者の兄。それを、静かに見返す殺人犯

 

「この時を待っていた!」

「出所したてのおめぇを殺しても、それはけだものを殺ったのと同じだ。何にもなりゃあしねぇ」「おめぇが人の心を取り戻したところで殺る…そう決めていた」と言う被害者の兄

 

抵抗せず逃げもしない殺人犯。自分がかつて何をやったのか今は理解している目です。

 

「覚悟はいいか?」とピストルを突き付ける被害者の兄へ、瞑目して「ああやってくれ」と応じる殺人犯

 

そして銃声。別々の場所にいた各関係者達が「( ゚д゚)ハッ!」としたところで、幕。

 

【今振り返って】

(前述のとおり、あちこち記憶違いや改変があると思いますが)この話を振り返って、「復讐はいけません」とか「許すことが大切です」なんて言うのは、虚しいと思いました。結局こういうルールって、社会の秩序維持のためのものだよなあと。

 

法律

 

勿論、そのルールの枠の中で私たちは守られて暮らしていますが、大切な人が殺されたり害された人に、その苦しみも経験が無いのに、分かった顔で安易に言うのは絶対に駄目だと思います。少なくとも、当事者(同じような目にあった人)から被害者やその身内に言って聞かせるのではないと。

 

最近、SNS上で(能登半島地震に関してだと思いますが)「「生きているだけで丸儲け」と言っていいのは大変な目にあった本人が自分から言う時だけ。他の人がかけて良い言葉ではない」という、大体そんな意味のコメントを見かけましたが、本当にその通りだと思います。そんな形ばかりの「正しさ」、そんな言葉をかける本人の自己満足でしかない物言いは嫌いです。大変な目にあった人に寄り添っていない、非人間的なポジティブシンキング。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

私も、似たような経験(大変なことがあった直後に急激に前を向くよう、強いられた)があったので、上記のコメントに共感することしきりでした。

 

…な~んか、「京アニ放火殺人事件」からも、青葉被告からも離れてしまった気がしますが(;´・ω・)…あの事件で、青葉容疑者も一緒に焼け死んでいたら、もっと遺族の方々はやりきれなかったとおもいます。

 

このまま青葉被告が死刑となっても、上田医師のなさったことは決して無駄ではなかったと思っています。「ちゃんと自分のしたことに向き合え」と必死になって自分を治療し、言ってくれた人がいたことが被告にどれだけ響くかは別として。

 

…ますます、「結局ジョージ秋山の漫画との関連は?」と突っ込まれそうですが…(;´∀`)…

 

もう1月も終わりですな

 

それでは、また!

『水村 喜一郎 油絵展』@ギャラリー枝香庵 感想

寒い日になるとほっとします(首都圏)、冬は寒くないと後々怖いです。

さて、銀座のギャラリー枝香庵にて開催中の、画家・水村 喜一郎氏の個展の鑑賞記録です。

主体美術協会公式サイトより引用

 

過去のブログでも記事にしましたが、昨年初めて、画家 水村 喜一郎さん(1946年 東京向島生まれ)の個展に行き、ご本人とも少しお話できました。

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

それで、今回の銀座での個展でもDMをいただいたので、夕べ、仕事帰りに勇んで行ってきました。

 

ギャラリー枝香庵の銀座ビルディング入口にて

 

会場は、ビルの7・8Fにまたがるギャラリーで、7Fの部屋に、画家ご本人がいらっしゃいました。ただ、ご友人達?と談笑中でしたので、ご挨拶は遠慮。

 

関係者らしきおじ様が声掛けするよう勧めてくださりましたが、流石にそこまでは…と展示作品を鑑賞後、芳名帳に名前を書いて、そのまま辞去しました。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

今回の展示で印象的だったのは、画家の1960年前後頃(ティーンエイジャーな時期)の作品群があったことです。つまり初期作品です。過去記事に書いたとおり、水村さんは9歳の時の事故で両腕が無いのですが、”事故以後”の作品ということになります。

流石にこの時期の作品は売り物扱いではありませんでした(※本記事掲載の画像は、当時の絵ではありません)。

 

今回の展示で知ることができたエピソード。画家のご尊父は向島の鳶の親方だったそうですが、その御父上が( ゚Д゚)ハァ?油絵って何だそりゃ?と言う陰でこっそりと、ご母堂が油絵セットをプレゼントしてくれた、裕福ではない生家故、当時は比較的安価だった茶系絵の具中心に絵を描いていたとか…また、中学生の時、在日コリアンの親友が北朝鮮に帰国していったという思い出も。当時のご自分とその親友が支え合うように腕を組んでいる様を描いた絵もありました(せつないのう…)。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

故・州之内 徹氏の著書『人魚を見た人―気まぐれ美術館』に書かれていた話だったと思いますが、水村さんについて、その同級生達や、画家の御母上までが「(水村さんは)両腕を失って良かった、五体満足だったら、必ず切った張ったの世界の住人になっていただろうと皆口を揃えてコメントされていた…そうです。

 

 

(ここからは、水村さんご自身の文章からですが…うろ覚えで書いています)当時の鳶職は、身一つで勝負するハードワークで、脛に疵持つような職人も少なくない。だからそれを取りまとめる親方は凄くおっかなかったそうです。その意味で、本来後継者だった筈の喜一郎少年は素質十分だったのかな…と思います。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

元々がガキ大将だった上に、両腕を失った事故の後退院して復学したら、クラス中が「水村が来たぞ!」とワッと取り囲んで大歓迎。その後も友達とサッカーに興じていた…というから、凄い陽キャなのですよ。私が直にお話した時は、流石に(年齢上か)落ち着いた印象でしたが…

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

とっても良い展示でした。

~1月30日(火)まで(11:30~19:00、最終日は17:00まで)。

 

帰路は東京駅まで歩きました

 

それでは、また!

都合よくたかられるくらいなら、鬼呼ばわりされる方が100万倍マシ

※注:今回の記事は、読むに耐えない罵詈雑言のオンパレードです。

さて、外国人の生活保護に関する裁判の、最近の報道に関して思うことを書きます。

 

ガーナ共和国の国旗

 

この判決ですが…↓

www.tokyo-np.co.jp

 

↓下の写真の右側が、今回の原告であるガーナ国籍のシアウ・ジョンソン・クワク氏。

東京新聞公式サイトからの引用

このガーナ人男性もそうですが、彼を支援する、(多分左翼系の)団体や、人権派()弁護士のような亡国の徒には嫌悪感しか感じませんでした。

 

「わたしはにんげんです。ろぼっとではありません」

→そう、お前は”ろぼっと”以下の存在だ。

 ろぼっとに謝れ。お前より、黙々と掃除してくれている家のルンバちゃんの方がよっぽど大切だよ。恥知らずな意地汚い人間風情などより、私はろぼっとの方がずっとずっと好きだ。

 

ルンバかわいいよ、ルンバ

 

物事には、全て「対価」というものがあります。

労働力の提供や金払いの良さで日本国内に貢献せず、透析で年間500万円溶かす外国籍の人間(身内でも友達でもないし)に、私達の税金が使われるなんて、普通に嫌です。

あ、何か、旨味があるなら別ですよ?(もみ手すり手)

そして今回の判決は人道上ではなく、あくまで法律面の話だし、「わたしを養わないあなたたちが悪い」と言わんばかりの図々しさに、しばし、( ゚д゚)ポカーンとしました。

支援団体や弁護士ども(=いいカモ)は、こいつ一人を助けることを考えているのでしょうが、今回のようなあつかましい要求が通れば、どうなりますか?

世界中の透析患者達が日本へ、たかりに押し寄せますよ。国家の崩壊の序章ですね。

星 新一の短編小説「コビト」を思い出しました。一時的な感傷で、後先考えずに他者を助けると、どうなるか…という教訓に満ちた名作です。超オススメ。

 

 

(※繰り返し)わたしはにんげんです。ろぼっとではありません」

→まず、ガーナ政府に向かって言ってこい。あんた、国民でしょう?

 

「はたらけなくなったら、にんげんもすてられるのでしょうか。」

→うん、そうだよ、それがどうかした?…あ、もう眠いから寝るね?

 

前回の記事で、他者への無関心や責任逃れを重ねた果てに、大きなツケを払うことになるよ?と「自己責任」がやたらと叫ばれる社会への警告と懸念を訴えましたが…

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

同じ口でそんなことを言うかと呆れられるかもしれません。

前回記事の『夜の来訪者』の気の毒なエヴァ・スミスは、少なくとも、「人に迷惑をかけまい」と考えて頑張る、真っ当な感覚の持ち主でした。だからと言ってそれで報われる訳ではないのが現実ですが…

 

今回のような、あの原告のガーナ人男性のように、あつかましい輩は大大大大大っ嫌いです!日本もなめられたもんだと思いました(呆)

 

あ、クラウドファンディングすればいいでしょ、このガーナ人男性を助けたい人だけが出資するの。人道的に正しいことだから、参加者が沢山だろうね…ちなみに、最低でも毎年500万円、下手すると何十年も要継続だけど。

…いつまで続くかね???

 

人工透析は高額

 

このジョンソンさん、「日本にいる障害のある外国人や日本人のためにもなる裁判。希望は失いたくない」とコメントされているそうですが(何様)…

お前の希望は私の絶望だ。こんな暴論が万が一通ってみたらどうなるか…まず(普通の納税している)日本人は、やる気をなくすでしょう。そして、在日外国人に対するヘイトがうなぎ登りとなるでしょう。こいつのせいで。

 

そりゃ、本人は、命がかかっているから必死なんでしょう、なりふり構っていられない。おそらく日本人とはかけ離れた常識・倫理観があるからこそ、今回のような齟齬が起こったのかと思います。そして、彼の(日本での)家族や支援者達も、実際に当人に接していれば、肩入れしてしまうのも無理ないと思います。人と人とが知り合うとはそういうことです。

 

でも、私はこのようなあつかましい要求を切り捨てることに大賛成です。

それで、このガーナ人が亡くなってしまったとしても、賛成します。「人殺し」「鬼」と言われても、かまいません。(都合の)いい人として、寄生虫だか吸血鬼のような輩に寄生されるよりは、鬼であることを選びます。世の中には、本当に人の好さにつけこんでくる、ダニみたいな奴らがわんさかといます。例え利用されても、他者に尽くし続けたい猛者ならともかく、私は、まず自分を守りたいです。感謝されて、うすっぺらな承認欲求を満たすよりはまず、見捨てたうしろめたさを抱えて生きていく方がマシです。

 

断る力

 

今自分の生活がなんとかまわっていても、この先、どこでどうなるか分からない。災害や貧困のただなかにある人達を、なるべく、「自分事」と考えたいです。だから、私は可能な範囲で寄付をしているし、この先も財布が許す範囲でやっていくつもりです。

でも、全ての人を救うことなんてできないのです。何事も有限であります。「助けることは選ぶこと」です。誰を助けるか選ぶことで、それ以外の人達を見捨てることです。それが現実です。

 

でもこういう「在日外国人に対する社会保障の問題」は、これからも繰り返し立ち現れてくるでしょうね。現に、そして今後も外国人を「労働力」として受け入れていくのだから。法改正もありうるだろうなあ…

 

あ、法改正は、従来自治体判断だった、在日外国人に対する生活保護支給を全面禁止の方向でお願いします。いい加減前例に従うのを見直しましょう。

 

鬼で結構で~す

 

それでは、また!

ドラマ『夜の来訪者』感想

むっちゃ忙しいです!

さて、年明けの三連休に英国のBBC制作のドラマ『夜の来訪者』(2015年)を視聴しましたので、その感想をサクッと述べます。

 

原題『原題:AN INSPECTOR CALLS』

 

 

1912年のある夜。バーリング家では長女シーラと、バーリング家とライバル関係にあるクロフト家の息子ジェラルドの婚約を祝う食事会が行なわれていた。そんな中、グールという警部が屋敷に現れ、ある1人の女性の自殺を告げる。

Amazon HPよりあらすじを引用)

 

【目次】

はじめに

原作は、イングランド出身のJ・B・プリーストリー(1894年-1984年)の戯曲で(こちらは未読です)、1946年発表。一室で展開される、いかにも舞台向きな内容でした。

 

 

このドラマ化作品(カテゴリは「映画」にタグ付しました)を、SNS上で私が敬愛する”蒸気夫人”こと五十嵐麻理さんが紹介されていたので、早速、AmazonのPrime Videoにて視聴しました。時間は87分(86分とも?)と、サクッとみられる長さなのも良いです。それだけでも十分良かったのですが、そのすぐ後、蒸気夫人のリアルタイム実況動画をスマホで流しながら、もう一度(PCで)視聴しました(笑)。

 

madamsteam.com


www.youtube.com

 

深い知識のある方の解説を合わせて視聴すると、より深く作品が味わえます。大変ありがたかったです。

 

作品の時代は1912年のある夜(※第一次世界大戦勃発が1914年)。英国のある富裕層であるバーリング家(お金持ちだけど、上流階級(貴族)ではない)では、内輪のお祝い事として、ささやかなパーティーを開いていました。

主な登場人物としては、バーリング家では家長アーサー・その妻・長女のシーラ・その弟で長男のエリック、シーラと婚約が決まったクロフト家の息子ジェラルド。そして、そこに「招かれざる客」としてやってくるグール(Goole)警部。

 

これは日本の刑事さん

 

彼が言うには、バーリング家が経営する工場の元従業員であるエヴァ・スミスという若い女性が自殺したので、それに関連して聞き取り調査をしたい、とのことで…

 

ネタバレなし感想

観た後に余韻と哀しみが残る、傑作ドラマでした。

90分足らずという長さが大変良かったです。上手くまとまっていました。原作は未読ですが、台詞の一つひとつに無駄がなく、ちょろっと言及される各人のキャラクターが、ちゃんと後の伏線になっているのが凄いです。役者さん達の演技も凄い。

 

例えば、家長のアーサーがグール警部に向かって「○○署の警部だというけど、君新顔?私は署長と懇意でねえ、一緒にゴルフ行ったりする仲なんけどさぁ…チラッチラッ」みたいなことを言って、暗に(「俺は君の”上”の人間と繋がりがあるんだぞ?」)と圧力をかけるシーンがあるのですが、それに対するグール警部の方は「私は(ゴルフを)しないんだ」と脅しを意にかけない姿勢で返答するんですよ。そのやりとり・表情がとても上手い。

 

癒着~

 

そして、作中で描かれる、「自殺した」という、エヴァ・スミスという若い女性の人生に何度も既視感を覚え、胸が痛かったです。この話を”他人事”と思える人は幸せです。私みたいに、現代日本の女性でも、視聴していて彼女の人生を「過去の話」と片付けられない人もいるのではないでしょうか?

 

バーリング家が経営する工場(工員は女性ばかり)は、長時間労働で低賃金、そして組合など無い(時代が時代ですし)らしい、スーパーブラックな職場のようです。私の前の職場みたいですね。私が勤めていた工場も、とんでもなく長時間労働で、(結構規模が大きい企業なのですが)組合が無かったです。過去に内部で組合を作ろうとしたらしいですが、圧力をかけて、阻止したようで…

 

賃上げ要求~

 

このドラマでは、エヴァを追い詰めていく状況が、バーリング家やその経営する工場の問題だけではなく、社会全体の”冷たさ”の問題にも思えてならなかったです。何でもやたらに「自己責任」という言葉がまかり通っている今の社会の話じゃないのこれ?と観ていてくらくらしました。

私は、ドラマを観ていた限りでは、エヴァを責められませんでした。彼女なりに誠実に他人を思いやって、懸命に自分の置かれている状況の中で頑張っていたけれど、報われずにああなってしまった…その様を観て、暗澹としました。エヴァはその気になれば、もっと意地汚くしたたかに立ち回ることも出来た筈です。でもそうしなかった。

そんな彼女を、世間はどう扱ったか…

 

自由主義経済が世界を席巻する、今こそ見るべきドラマだと思いました。誰でも、バーリング家の人々や、エヴァ・スミスになりかねない、この現代において。

凄まじい貧富の差

しかし、バーリング家、これほど富裕な生活していても、英国でも上流階級とは言えない、かの国の階級社会はなんて凄まじいんだと思いました…

 

以前、このブログでも言及したかもしれませんが、近代看護の母と言われるフローレンス・ナイチンゲールも出身はジェントリ(※貴族階級ではない)ですが、富裕層です。その気になれば、同じクラスの男性と結婚して、不労所得で一生遊んで暮らせる身分の人でした。だから、彼女が「看護婦として働きたい」と言って実行したことが、当時周囲から、いかに「狂気の沙汰」扱いされたということがこのことからも伺えます(※看護婦は、当時は無学でふしだらな売春婦と同様な存在と見なされていました)。

 

ナイチンゲール

 

何せ、名前の「フローレンス」からして、彼女がイタリアのフィレンツェで生まれたから、こう命名されたのですが(”フローレンス”は英語表記)、彼女の両親が2年間新婚旅行していた「途中」でのことです。ちなみに、姉のパーセノピーはナポリで生まれています(パーセノピーはナポリの古名)。

 

知らず知らずのうちに影響を与え合っている

閑話休題

 

夜の来訪者』では、「どこで他人の運命へ(ネガティブな意味で)影響を与えているか分からない」という描写が怖かったです。自分が意識しないところで人を傷つけたり、追い詰めたりしているか…恨みを買っている可能性があるという恐ろしさ。

同様の主題は、連載中の傑作漫画『天幕のジャードゥーガル』(超おすすめです!)でも描かれていました。

 

 

これでも、人によっては「でも、そうなったのは結局、その人の責任でしょう」と切り捨てようとするかもしれません(このドラマの中でも登場人物が言っていたように)。お気の毒に、でも所詮、自分達には「他人事」だと。

でも私達は皆繋がっています。望むとも望まぬとも関わらず。歴史がそれを証明しています。昨今のロシアのウクライナ侵略一つとっても、既に私達の生活に影響がでています。グローバリズムの中で生きるとはそういうことです。

他者の痛みへの無関心と責任逃れを重ねた先には、「炎や血や苦悶を通して」その教訓を思い知らされるーそうならないと、誰が言えるでしょう。今の世界情勢を見ていても、このドラマが架空の話に過ぎないとは、どうしても思えないのです。

 

とはいえ、私はここに、「知らないところで誰かを勇気づけていたり、救っている」というポジティブな可能性も見ています。私自身が、他の人の生き様に勇気づけられたことがありますから。その人は、ご自身の人生を懸命に生きていただけで、誰かを励まそうとか思っていた訳ではないと思いますが…

 

 

 

…さて、この後、ネタバレ有り感想をちょろっと掲載します。ネタバレしたくない方は、読んではダメですよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

終盤のエヴァの自殺シーン。

 

あれだけ、彼女は社会や関わった人々に突き放され、無関心に見放されていたというのに…

 

 

自殺するため、消毒薬を飲んで苦悶するエヴァを救おうと、多くの人達が寄ってたかって関わり、病院でもスタッフ達が治療に必死になっている様に非常に皮肉を感じました。本当に彼女の短い生涯は、可哀想でした…

。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。エーンエーン

 

謎の警部のグール(Goole)という名前は、山岸 凉子先生好きな私には、屍肉を喰らう架空の怪物、グール(Ghoul)を連想しました。この両方の名前の発音は、ほぼ同じだそうで、蒸気夫人はここから、この警部の正体は「悪魔」だと推測されています。だとしても”屍食鬼”じゃちょっとあんまりだと思いました。臨終時のエヴァに寄り添っているシーンを見ても。

 

 

 

 

 

(ネタバレ終わり)

 

それでは、また!

昭和な居酒屋でゆるゆる~

読書感想とか、「書こう書こう」というネタがあっても、どんどん時間が過ぎていきます…

さて、普段の外食について最近思うことと、最近行った居酒屋についての記録です。

 

食べることは大好きです

 

自炊派ですが、ここのところ平日の出社では、残業などの諸事情で(夕食で)外食する機会が増えています。一昨年正社員となってからはこれが顕著です。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

外食では、できるだけ(お財布が許す範囲で)口コミが高評価な店に行くようにしていました。たまの機会なので、家では食べられないものを探していたんだと思います。ファミレス(最近のファミレスって凄いですよね)などチェーン店も時には利用しますが、どちらかというと個人商店を選ぶ傾向があります。

職場から少し足を延ばすと、居酒屋激戦区もありますし。ただ、このエリアは、(高評価な店だと)直前で予約なしでは利用は難しいです。

 

それが、最近はお店選びの際の心境に変化がありました。

 

朝も定時後も残業~とか

 

一番の理由は、経済的な問題(外食の回数が増えた)が大きいです。気持ち的にもそう頻繁に「凄い食の体験」はせんでもいいな、という心境です。それに前述のとおり基本は自炊派なので、いくら美味でも、「非日常な食」が続くと、嫌になってきます(わがまま)。平日の外食は、余程味や衛生面に問題がなければ「普通の・日常な家庭的な店」でいいや、と思うようになりました。

 

普段の食卓~

 

という訳で、「食堂」って感じの店を探していたのですが…そうしたら、職場の近くにありました!灯台もと暗し!

 

良く帰宅時に、その前を通っていた居酒屋が自分のニーズに合致していました。

 

いかにも日本の居酒屋、という店

 

職場に近い・外から見てもいつもあまり客が入っていないので、スルーしていたのですが、店の外に掲示されているメニューを見ても「普通・リーズナブル」で「ここでも良いかな」という気になりました(実はネットの口コミも意外と高評価でした)。

 

…という訳で、先日初めて利用したのですが…この居酒屋、色んな意味で斜め上な店でした。私は気に入ったのですが、「二度と行かない」となる人も少なくないかもしれません。

 

以下の点で( ゚д゚)ポカーンとなりました。

 

  1. 亭主はTVに集中していて客の入店にも中々気付かない
  2. 卓によっては、箸・調味料の用意が無い
  3. 座席下部の金具に衣類が引っかかる
  4. メニューの品がなかったりする
  5. 代わりに別の料理を勧めてくる
  6. 頼んでない飲食物を付けてくる

 

…どうですか、これ?以下、詳細をご説明します。

 

1.亭主はTVに集中していて客の入店にも中々気付かない

前述のとおり、いつも夜は店内がガラガラで、私の入店時にもカウンターに1名先客がいたくらいでした。店の亭主は入口に背を向けてTVに見入っています。

 

どんなTVだったかは忘れた

 

先客のおじさんが「大将、お客さん!」と何度も言っているのに、全然気が付かないんですよ、この店、大丈夫かと思いました。

やっと気が付いてもらい、奥の卓に着席しました。このお店は大将とホール担当の高齢なお姉さんの二人でやっているようです。

2.卓によっては、箸・調味料の用意が無い

私も気づかず座ったのですが、箸や調味料の設置がない卓でした。注文した料理が届いても、箸が付いてこない(笑)進められるままに、箸・調味料のある卓へ途中で移動しました。

3.座席下部の金具に衣類が引っかかる

これは、なぜか壁側の座席の下部に、ミニカーテン?が設置されていたので、その金具が衣類に引っかかってしまいました。ストッキングはいたお姉さんなら大惨事だったと思います。

 

ストッキングはもう履きません

 

4.メニューの品がなかったりする 5.代わりに別の料理を勧めてくる

注文は、とりあえずお酒とキャベツ炒め(「キャベツベーコンの方が良くないですか?ベーコン入っていますよ」と勧められたけど、当初の希望通りに)、もろきゅう、揚げ出し豆腐なんて注文して食べていました。味は普通。これで十分といった感じです。

 

結構美味しかったです

 

メインディッシュですが…店の入り口前に掲示されていたメニューに「焼魚:鯖」とあったので、「今日は鯖を食べよう」と頭が完全に鯖モードになっていました。鯖、あの安いのに脂の旨さが素晴らしい魚…

 

鯖は優秀な魚です

 

で、「鯖お願いします」と注文したら、大将の「ホッケの干物ならすぐ出ますが?」という返答が。え?無いの???

ホッケも好きではありますが、頭がすっかり鯖モードだったからしょんぼり。仕方なく、ホッケ干物と、白米と味噌汁も注文しました。

 

ホッケ好きですよ、好きですが…

 

そうしたら、「味噌汁じゃなくて、鰯のつみれ汁で良いですか?」とまた大将の返答。

この時点で、なんなんだ、この店(゜Д゜)?という気持ちになっていましたが、「あ…それでお願いします(´・ω・`)」とお願いしました(味噌汁より、つみれ汁の方がコスト高めだし、手間がかかるのでは?)。

6.頼んでない飲食物を付けてくる

そんなこんなで微妙な気分で待っていたら…なんと「お昼の定食」のような形で料理が出てきました。頼んでいないのに、玉子焼きや漬物、ほうれん草のおひたしの小皿、暖かい緑茶(ティーバッグ)も付いてきます。

 

頼んでない品もついてきた!

奥のカップは緑茶

 

玉子焼きなどは、カウンターに作り置きの大皿があったので、付けてくれたのでしょうが、ランチセットを頼んだ気分です。玉子焼きはだし巻き卵ではなかったし、漬物はぬか漬けではありません(出来合いのものを買ってきたのか、何か漬け汁に漬けておいた感じ)。緑茶はティーバッグが突っ込まれています。味はどれも、”普通”。でも、栄養のバランスはとれている感じです。

 

玉子焼き

 

頼んでないものを付けてもらったので、料金もそれだけ請求されるかな?と身構えていましたが、それ程ではなく、かなりリーズナブルな支払いですみました。理想的!

 

なんというか、全体的な味もサービスも、”店”というより、”家庭”のようなゆるさを感じました。よそのご家庭へお邪魔して、「ごはん食べて来なさいね~」と言われた感じ。そう、あれだ、スナックに行ったらこんな感じなのでは?

 

スナック…憧れですが

 

スナックはほとんど行ったことはないのですが(自閉症なのでああいう感じの店は難しい)、都築響一さんの著書などで推測するに、結構的を得ているのでは?と思います。”店”というより”家”へお邪魔した感じ。

 

 

とりあえず、栄養のバランスがとれていて、お腹を満たせれば良い、と考えたら、理想的なお店に見えてきました。Googleの口コミ(結構高評価)は、5,6年前くらいかな?と思ったら、そうでもなく最近のものも見られます。ただ、このお店はランチ営業もやっているので、ランチで高評価なようです。

 

お勘定を済ませて、店を出る際に「また、いらしてください~」と言われました。客が少なそうだからなあ(笑)。

でも、「また行こう」と思いました(←結構気に入ったらしい)。

 

早く退勤したいですけどね

 

それでは、また!

『上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』展を観て

能登地震について、シビアな話を伺い、沈んだ気持になっていました。

さて、年明けのお出かけと、読んだ本について手短な記録です。

 

大変素晴らしい展示でした

 

仕事始め前の最後のお休みに、向島百花園と、上野公園の東京都美術館へ行ってきました。

 

まずは、向島百花園へ。コロナ禍前に行った時以来です。丁度、「春の七草」の展示中でした。こちらでは、皇室へ春の七草を献上しているそうです。

 

快晴でした

春の七草が複数展示されていました

山茶花…かな?

お土産で、「金唐紙」の栞が売られていたので、購入。栞をちびちび集めています。

 

伝統工芸品です。もったいなや~

 

園内で、ふかし芋をいただき、上野公園へ移動します(向島から微妙に遠いんですよね~)。到着後、もう少し食べたい…と、公園内のお土産屋兼食事処で、ビール・おでんで一杯やりました。

 

こういう処になじむんです

こういうのが良いんだよ

そして、東京都美術館へ移動、本日の目的である、『上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』展を鑑賞しました。

 

素晴らしい展示でした

 

人間以外の動植物を、それぞれのやり方ー絵画・写真・立体作品ーで「うつす」ことに取り組み続けてきた6名の作家たちによる展覧会です。

 

創作・表現活動において、動物や植物という題材は非常にポピュラーなものですが、今回注目するのは、特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちです。

東京都美術館公式HP 展覧会ページより)

 

本展覧会は、どれも高いクオリティの出品作が見られましたが、私は、版画家の冨田美穂(とみた みほ)さんの作品群に特に感銘を受けました。北海道で酪農ヘルパーとして働きながら、制作を続けられてきたそうです。

 

各作品名は、どれもモデルの牛に着けられた「番号」です

メインの作品は、とても大きい!

作品は大きくても細部の彫りが細かいです

 

大きな作品が多いのですが、細部の彫りが細かくて…彫り上げるのも大変でしょうが、一枚一枚摺り上げるのも凄く大変かと思います(お一人では摺り作業を完了するのは不可能でしょう)

 

子牛も!

 

畜産における牛はペットではなく、"経済動物"です。酪農での乳牛は(ほぼ雌牛であるとして)人間の都合で作り上げられてきた「奇形」であり、生産する乳の量や質が落ちたり、病気となったらすぐ「処分」され、肉や革製品となります。

そんな「彼ら」の現実に、冨田 美穂さんは日々直面しているのだ…と考えると、私は、この作家がただ「可愛い」という感情や愛着だけで、牛をモチーフとする制作に取り組んでいるのでは無いだろう、と言いたいです。

 

色摺りも

 

でも、実際は牛が可愛く描かれていますけどね。スケッチを拝見しても、とても可愛い…作品をちょっと見ただけでの印象ですが、この作家がどれだけ関わった牛たちを愛して、深い敬意と感謝をもって制作しているか、と伝わってきます。

 

おそらく、この作家は牛乳も牛肉も、ちゃんと食べておられると思います(彼らの命を無駄にしないために)。その上で、「彼らの生きた姿」を「忘れないために」作品に残し続けているーそう感じました。

 

作家が自分を紹介する文(冨田美穂氏)

 

丁度、読んでいた小説『シナモンとガンパウダー』でも、関連するような話が書かれていました。ネタバレになるから詳しくは書けませんが、動物愛護の読者なら怒り狂うようなシーンかと思います。でも、私は”生命の循環”として、このシーンを納得して受け止めました。小説内の海賊も、普段生きるか死ぬかの命のやり取りをしているからこそ、この「生命のリレー」を受け入れたのだと思っています。

 

 

閑話休題

 

この『いのちをうつす』展は、他の出品作家たちの作品も、見事でした。小林路子さんのキノコの絵画作品は、撮影不可だったのでお見せできませんが…

 

辻 永 氏の 草花のスケッチ

今井 壽惠 氏のサラブレッドの写真

阿部 知暁 氏のゴリラを描いた絵画

内山 春雄 氏のバードカービング

 

展覧会最後の方では、視覚障害者向けの展示品もありました。手で触って確かめられる(立体的に加工された)写真や、バードカービングの数々(これは、対応する鳥の鳴き声も聞けるようになっていました)。

 

触れるバードカービングの作品

 

展覧会は、(ギリギリですみませんが)~1月8日(月/祝)までです。

 

鑑賞後、感動して会場を後にしました。

さて…これですめばいい話で終わるのですが……ε(・ω・`*)з

 

東京都美術館ミュージアムショップは、昔と違って洗練された商品、可愛いものが売られており、今回も買い物をしました。

 

で、買ったものをその場に忘れて帰りました(汗)出た!ADHD

 

翌日は仕事始めで慌ただしい中、美術館に問い合わせして、届けがあることを確認して(拾って届けて下さった方に感謝)、1月6日(土)に再度取りに美術館まで行ってきました。

 

うわー、また上野公園まで来れた、嬉しいな~(棒)

 

無事受け取れたのは良かったですが、勿体無いので、近くの東京国立博物館の展示をちょっと見てきました。

 

結構外国人もいた

本館エントランス辺り

入口・館内に生け花が飾られていました

ぼけの花かな?

 

大きな企画展は無かったのですが、丁度新年が明けたところで、それに合わせた展示が見られました。例えば、今年の干支の「辰」にちなんで、龍モチーフの書画・工芸品などを拝見することができました。

 

例えば、下図の書は、清朝康熙帝の書らしいです。中々見事な出来だと思います。

 

どういう経緯で日本にきたのでしょうかね

 

会場には、中国系らしき観光客もいたのですが、「 (○’ω’○)ん? 俺たちんとこの文化財じゃねえかコレ?」という顔をしていたような…(笑)

下図は、後陽成天皇の書だそうです。風格ある筆致ですね。

 

字は「龍鳳」…だったかな?

 

他にも色々、見ごたえのある展示品の数々…

 

「如意」元々は孫の手、これは鑑賞用だとか

龍虎対決の屏風の「龍」部分

水滴。鯉が龍に変ずる様を表したらしい…

 

トーハク(東京国立博物館)は、建築や内装を鑑賞してみるのも面白いです。今回、照明やステンドグラスに注目して見ました。

 

階段の要所要所に設置されている証明

展示室天井の照明

素敵なステンドグラス

…という訳で、新春に2回も上野公園に行く羽目になりました。

まあ、これで冨田 美穂氏作の牛イラストが柄となった、てぬぐいを無事持ち帰ることができたから、良いとしましょう!

 

このてぬぐい、美術館に忘れた土産の一つです

やじ馬ならぬ、「やじうし」てぬぐい~

 

それでは、また!