「人間が一番地球環境に害をなす存在(`・ω・´)早く人間を(ry)」と思う今日この頃。
さて、今日は畜産(主に牛)についての短文です。
いきなりで済みませんが、皆様肉は好きですか?
私は肉が好きです。牛肉は高いですし健康上の理由から、たまにしか食べません(※だいたい国産牛)が、食べると元気になるのが良いです。乳製品も大好きです。
昔『ある精肉店のはなし』というドキュメンタリー映画(良い作品でした)で、昔ながらの方法で牛が屠畜される過程を視聴→終映後に焼肉屋に直行→「牛と生産者様に感謝してこれからも肉を食べよう。美味しいなあ」…ともぐもぐ肉をいただいたこともあります。
そう言えば、鶏を絞めて解体していただくワークショップに参加したこともありましたね(絞めたのは私ではないですが…それが心残りです)。私の力で殺せるのは鶏がせいぜいでしょうから、また参加できる機会があったらトライしてみたいです。昆虫食?遠慮いたします。
また、亡父の「子供の頃はウサギを家で(食用に)飼っていた」という話をもっと詳しく聞いておけば良かった…と悔いています(父よ…レシピは?)。
(遥か昔の)学生時代、肉を食べない友人に理由を聞いたら、「牛1頭を育てるのに、これこれの広さの農地で育てた穀物が必要で、それならその穀物を人間が食べた方がコスト的にも環境に良い…云々」と講釈を受けたことがあります。当時そういった意見は少数派でした。
それが、現在はあちこちで「牛1頭で自動車1.7台相当の環境負荷」「牛用の飼料を生産する位なら飢えている人間に回せ」「牛のげっぷ(メタン=CH4;温室効果ガスの一つ)の排出量が膨大」と、世界的に畜産も牛もすっかり悪者扱いです。
しかし、それで「牛肉を食べないようにしよう」「牛を減らせ」と考えるのはちょっと待ってください。少なくとも日本では令和4年度の食料自給率(重量ベース)では牛肉が約39%(※農林水産省より)。むしろ国産品は食べて応援したい位です。そして、この国で最大のメタン排出元は水田です(メタンは嫌気性の微生物が発生源の一つ)。勿論、対応策を各研究機関が模索しているところですが、あなたはこれを聞いて、いきなりご飯(米)をやめられますか?
確かに今、世界的に牛は多すぎると思います。スーパーにはいつも溢れんばかりにお肉(牛肉に限らず)が売られていますし、食品ロスの問題を鑑みても、本当にこれだけの頭数が必要か?と思います。それに、牛に濃厚飼料(穀物が主)を与えているのは肉牛の肥育や乳牛の生産効率のため、つまり人間側の都合にすぎません。そもそも、牛は本来草だけで生きられる動物です(※だからといって、いきなり濃厚飼料抜きにしろ!と言うのは乱暴ですが)。
そう、牛の頭数を増加させたのも、飼料の問題も完全に人間の責任です(牛が勝手に増えた訳ではないのです)。そうして自分たちに都合が悪くなったら今度は厄介者扱いする。人類を1万年に渡り支えてきてくれた“恩獣”に対して、この態度。素晴らしいと思いませんか?
ただ、各国も手をこまねいている訳ではありません。先日読んだ本『ウシのげっぷを退治しろ―地球温暖化ストップ大作戦』(旬報社 大谷智通 著 小林泰男 研修)によると、世界中の約15億頭もの牛たちが放出するメタンを減らそうと、現状、科学者たちが様々な研究を続けているそうです。ガンバレ。
私は、人間の“欲望”と“弱さ”を軽視すべきではないと思っています。自制心と意志の強さを発揮できる方はそう多くない(そういう人は“そうすることが好き”ですしね)。“欲しい”という気持は大きな原動力で、物流や人流もこれ無くしては…
大体「正しさ」だけでは人は中々動きませんよ。未来を見据えた行動とその継続には、我慢ではなく、楽しさやモチベーションとなるものがないと。食生活から肉や乳製品が失われたら、私のQOLは間違いなく低下します。
昔、地元の県内で循環型農業(酪農・稲作)を実践している牧場に見学に行ったことがあります。牛たちがとても大きくて美しかったですが、広大な敷地内にある、牛の糞尿から堆肥・液肥を製造する設備や、その肥料を活用した田んぼも見事でした。何より代表の方が牛や牛飼いの仕事をとても愛して、打ち込んでおられることが伝わってきました。
最近、自分の行動範囲近辺に、この牧場直営のジェラートショップがあると知り、先日行ってみました。ジェラートも、これも牧場で製造されたチーズも(テイクアウトしました)、とても美味しかったです。
こういった営みが途絶えて欲しくない、と個人的には思っています(これも私の“欲”から出た気持です)。
そして、それとは別に、培養肉の可能性にも興味津々です。私が生きているうちに口にできる日が来ないかと、楽しみです。
それでは、また!