金木犀が香りだしましたね(首都圏)
さて、去る夏に夏期休暇を利用して、以前から興味のあった断食道場に4泊5日滞在し、5日間の断食体験をしてきました。私がお世話になったのは、千葉県の君津市の山の中にある施設「はぎのさと」さんです。
今はその後の5日間の「回復食」期間(断食状態から少しずつ通常の食事をとるように戻していく期間)も終わり、食生活は(以前とは少し変わりましたが)元に戻っています。
その期間の前後も含めて、生まれて初めての断食をした記録を今後しばらく記事にあげていく予定です。
【目次】
断食道場とは?
宗教的行為としての断食についてはここでは述べません。
断食、今や「ファスティング(Fasting)」という言い方の方が良いでしょうか。一定期間食事をしないことで、胃腸を休ませ、リセットする一種の健康法です。そうして、身体が本来持っている治癒力・免疫力を高めるのだそうです。
その効果は様々で、様々な心身の不調や病気が改善するのだとか(程度によるようです)。そういったヘルスケア、デトックス、また美容やダイエットを目的として、あちこちに断食を実施するための施設(断食道場)が出来ています。利用する人もそれだけ多いということです。
経験に基づき行われていた昔と違い、今は医学的な裏付けも加わり、ファスティングはハリウッドセレブや芸能人達もたしなむため結構ブームなようです。ただ、知識や経験が足りない素人が個人でやるのは危険な面もあり、しかるべき施設(断食道場ですね)に滞在して実施されるのが望ましいです。
昔から断食には興味があった
自分は元々、酷いアレルギー体質だったこともあり(動物の毛や寒さに対して。他、原因不明のアレルゲンあり)こういう代替医療的、ホリスティックな分野に興味がありました。
オーガニックな食にも興味津々(高くて手が届かなかったけど)。
桐島洋子・ノエル親子の著書『聡明な女は身体を磨く』を読んだり。
(今思うと、カップヌードルやレトルト、添加物たっぷりの食生活の中育ってきましたから、そりゃあ、アレルギーにもなるよな、という感じですが)
過去の職場でも、断食道場に行かれた方がおられましたが、こういう施設、結構お金がかかるのですよね…当時の自分には経済的に現実的な話ではありませんでした。
過度なベジタリアン、ヴィーガンには否定的です
ところでこういった代替医療的、ホリスティックな方面の健康志向の方は、往々にして食にこだわる人が多い傾向が多いように思えます。例えば、マクロビオティックな食事をとり、動物性のものを食べない(食べても魚くらい)人が少なくありません。
小麦や白砂糖はとらず、米も玄米、それも無農薬有機栽培に拘り、食べ物は陰陽を考えて組合せでいただく…等。
ただ、私は極端なベジタリアン、ヴィーガンには否定的です。あれは一種の"偏食"だと思っています(私自身、食事に癖はありますけど)。
動物性のものをとらない、無農薬・有機栽培で生産された農産物に執着するのもそう。あまりこだわりすぎると、それは「健康」とは言い難いのではと感じます。
断食前は食べ過ぎていました
私は前職が肉体労働だったこともあり、今の会社に転職しても同じように食べていたら、なんと15kgも太ってしまいました(ひー)。
それもポテチやチョコのようなお菓子やインスタント食品を調子に乗って食べていました。元々ストレス解消を食に求める傾向があったのですが、これまでは若さや肉体労働で乗り切っていました。
食は私にとって生命維持のみならず、癒しであり、気分転換のきっかけであり、楽しみでありました。でももうそんなに食べられない年なのに、空腹でもないのに食べ続ける…ちょっと病んでいる状態。それでも止めようとしたら、凄い空腹感に支配されてリバウンドする始末。
そんな自分に危機感を感じていたけど、良いやり方が分からず、50歳という年齢もそう遠くないしな、そろそろなんとかしないとな、と思っており…コロナ禍でどうせ遠出は難しいからおこもり断食合宿、しちゃおうか?と考えました。
それで今回評判の良さそうな「はぎのさと」さんへ4泊5日コースで申し込みました。施設のHPや行かれた方のレポートで、とても環境の良いところだと感じたことも大きいです。
断食に備えて食を減らす
とはいえ、今までどおりの食べる量からいきなり断食では自分が苦しいと思い、一日3食だったのを、朝食だけ固形物をとらない食生活に数日前から自分を慣らしていました。
「はぎのさと」さんでも断食中使われる「優光泉」という酵素ジュースがあります。野菜・果物を発酵させた甘い味のドリンクで、佐賀の「株式会社エリカ健康道場」さんが製造している商品です。
通常、水や炭酸水で割って飲用するのですが、これを一食分に置き換えて飲用していました。ただ、ネットのレビューを参考に、豆乳で割って飲んでいたのですが、消化に良くなかったようで、この頃下痢気味でした。(水か炭酸水で割れば良かった…)
この準備期間、間食も、控えるようにしていました。
そうしたら、面白いことに気付きました。
元々服用しているコンサータ錠(ADHDの薬)の副作用の中に、食欲減退したり口の中が乾くという症状がある※1のですが、久しぶりにその症状を自覚しました。口の中が乾く感覚を思い出しました。「そうそう、これ!」って感じ。こんなことも感じられなくなっていたんだな…と自分の病み具合を再確認。
※1 この副作用を逆手にとって、コンサータ錠を「痩せる薬」とアピールしたバカがいたため、今はこの薬の処方は厳格に管理されています
ところで、「はぎのさと」滞在中の5日間は、薬の服用は原則禁止です(命に関わる系のものは別)。自分は精神科で処方されている薬と、過去の病気に関する薬とで複数服薬しているのですが…まあいいか、仕事は休みだし…とルールを守って服薬はお休みすることになりました。
さあ、無事断食を完了できるのでしょうか。途中で脱走するか「止めます!もう帰ります(泣)」とリタイアするかとヘタレな未来しかイメージできない状態で、断食開始の日を迎えることになります。
次回以降は、断食生活についてレポートします。