青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

本格フレンチのフルコースディナー(身内応援☆家族会)

2022年のゴールデンウィーク、皆様はどのようにお過ごしですか?

 

さて、慣れないおハイソな経験をしてきたので、その記録です。

 

これはイメージ画像

 

家族で集まって、本格フレンチのフルコースディナーを堪能してきました!都内の一等地で。

 

ちなみに、我々は「フレンチなんて食べなくても別に死なねーよ ( ゚д゚)、ペッ」という階層に属しております。結婚式でいただくくらい?

 

お店は東京タワーの近く

 

今回行ったのは、私の身内が夫婦二人でやっているこぢんまりとしたお店です。元々関西で営業していて、価格設定も高めなのに一定の顧客がついていたのですが、それにも関わらず東京へ移転して新たな出発をしました。

 

…コロナ禍真っ只中の時期に。

 

東京への移転はだいぶ前から決まっていたそうで、今更変更できる状態ではなく、緊急事態宣言やらまんぼうやら出ていた中での船出となったそうです。こちらとしては(「そのうち行きたいね」と話していましたが)中々行けず…

 

お野菜のムースとジュレ

 

SNSを通じて、時短営業やら、テイクアウトの開始(本格フレンチのテイクアウト!)やらと奮闘しているのを見て、なんとか応援できないかとハラハラしていたのですが、やっと伺うことができました。…そして、当分は伺うことはないでしょう。我々には雲の上すぎる世界の料理です。食べる芸術作品。

 

魚介のタルタル

 

先ほど、”応援”と書きましたが、正直滅多に行けない私達の来店などあてにせずとも、十分やっていけそうです。ネットの評価でも星が多い!し、テイクアウトしていた時に一度問い合わせたら、随分先まで予約で埋まっていました。

 

関西時代と比べると本当に小さなお店ですが、ディナー営業の開始ですぐ満席になりました。現在、お店のメニューはランチ・ディナー共にコースのみです。

 

お豆と北寄貝

 

料理はパンやデセール(私の世代では”デザート”です。今更デセールとか言えるか ( ゚д゚)、ペッ )まで、シェフ(旦那氏)一人が作っています。奥方はホールを一手に引き受けています。大変…

 

料理の合間に出されるパン(美味しい)

 

コースはお高いですが、ドリンクはまた別なんですよね。白ワインを瓶で頼んだ時は、「飲み切れるかな…(〃'дσ[壁]モジモジ」と躊躇していたのが、むしろ足りなくなるくらいでした(笑)。

 

ワイン 家族でシェアしました

 

そして、今回(本格的な)フレンチレストランでは乾杯時、「ワイングラスを互いに当てない」というにわか仕込みの知識を家族に披露して、音はたてませんでした。そうしたら家族の一人(別に暮らしている)が、「うちでワイングラスを良く使うんだけど、洗っていてしょっちゅうパリンパリンと割っちまう」と言い出しました。

 

…なんて勿体ない(;´Д`) うちではワイン飲む時でも、なかなかワイングラスは出さないくらいなのに(汗) 普段自宅で飲むのは、1瓶1,000円しない安ワインですが。

 

ホワイトアスパラとホタルイカ

 

そう言えば、今回いただいたコースは魚介類が多かったのですが、北海道産のものがいくつか見られました…→家族全員自動的に知床の沈没事故のことを連想してダウナーな気分に。料理は美味しいのに。

 

白身魚ポワレムール貝

 

後、予約時に事前に「食べられないものはない?」と聞かれていたのですが、私は「貝が苦手」と返答していました。でも、いちいち私の分だけ抜いてもらうのは(ご夫婦共にいっぱいいっぱいな様子を見て)申し訳なくて、全ていただきました。積極的に食べたいとは思わないけれど、子供時代程の嫌悪感はもうなかったので。

 

貝は昔、給食で出ていたクラムチャウダーが生臭くって、それでダメだったのです。このお店の貝は、全然生臭くなくて、大丈夫でした。

 

子羊肉と春野菜のロースト

 

ディナーコースはいくらかは秘密です。お高かったです。ヒントとして、関西時代、このお店のランチで一番安いのが3,000円のコース(ドリンクは別…でしょうね、やっぱり)だったのが、現在の東京でのランチコースはもっともっと高額になっています。

 

職場近辺で販売されるお弁当の価格がワンコインを超えるだけでぶうぶう言っている者からすると、まさに異世界です。1回分で普段の俺のランチ(自作弁当含む)何回分だよ?という気分です。

でも、それだけの金額を当たり前に払える一定の”客”が常連になっていないと、こんな家賃だけでも超高そうなお店を維持できないと思います。接待とかにも使われるのかな?

 

柑橘類のソルベとジュレ

 

そうそう、今はゼリーも”ジュレ”なんですよね。昭和世代は”ゼリー”ですよ( `д´) ケッ!

 

不思議なのは、このお店、全然外観は目立たずに(表通りからちょっと引っ込んだお店)、通りに看板で目をひくでもなく、チラシを配るでもなく、ひっそりと営業しているようですが、それでもしっかりとお客はついているようです。

 

飲食店って提供する味が良くても、立地や人の流れや地域の需要等を戦略的に考えずに開店すると潰れることがある…と過去に聞いた記憶がありますが、いきなり東京に来た新参者が良くそれでやってこれたと思います(しかもコロナ禍で)。

 

「新しいお店が出来たね、食べに行く?」と気軽に言える価格設定じゃないですし。

 

シェフの師匠筋のネットワークとかあるようですが…私ごときには分からない、独自の情報網があるのだと考えるしかありません。

 

乙女心をくすぐる、ブランマンジェの盛り付け

 

料理も凄かったですが、私が感心したのは、シェフの後始末の掃除っぷり。オープンキッチンだったのですが、作りながらその都度片づけをしていたようで、〆のコーヒーをいただく時にはキッチンもほとんど片付いていました。プロフェッショナル‼

 

これもイメージ画像

 

庶民には夢のような時間でした。

 

それでは、また!