青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

2月の食の忘備録

ブログの更新も、皆様のところへの訪問もできておらずごめんなさい。年度末進行で忙しい忙しい、その上、また腰を痛めました(›´ω`‹ )…

 

さて、2022年2月の食の記録です。

 

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お店でも食べたことが無かった天津丼

 

ふと、天津丼食べたい!と人生初の天津丼が自炊で、となりました。

 

金曜日の夜は、ニンニクの丸ごとホイル焼きとか食べられるのが嬉しい(笑)

 

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右手前がニンニクホイル焼き

 

上の写真手前は厚揚げ。レモンハイボールと一緒にいただきます♪

 

料理研究家リュウジさんという方のレシピで、生の白菜サラダを作りました。味は…まあ普通です。結局、白菜は加熱が一番だなあと感じました。

 

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ゴマダレとかかけて、ハイボールのつまみに

 

枝元なほみさんのレシピを参考に、クリームチーズ入りシチューを作りました。

 

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トーストと一緒にいただきます

 

鯛のアラが凄く安かったので、潮汁作りました。

 

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どーん。と、鯛のアラ

 

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鯛の潮汁。身は除きました


出汁がらの鯛のアラは、たんかんのハイボールと一緒にいただきました。

 

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皿上の黄色いものは、だし巻き卵

 

上の写真のだし巻き卵は以下写真のものです。

 

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味は一応良いのです

 

塩豚好きです。豚バラを塩豚に仕込んでおいて、フレンチの「プティ・サレ・オ・ランティーユ(塩豚とレンズ豆の煮込み)」を作りました。

 

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どーん。

 

NHK『ガッテン!』で紹介されていた、マッシュルーム・スープにちょっとはまりました。かさの内側を上に向けて、軸をねじって取ることで、カサの内側が凹状になったところへ塩をふります。

 

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アルミホイルを下に敷くと良いです

 

後は、オーブントースターで加熱するだけです。

 

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加熱後。スープがたまって(^p^) ジュルリ

 

凄く疲れ果てた時のケーキは有難いものです。

 

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中身はチョコムース。上にはピスタチオクリーム

 

カレーに納豆って合うよな~、ということで、家庭でも○コイチでも納豆トッピングは結構好きです。

 

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これは家カレーで

 

もう過ぎた話題でしょうが、気が付くとピスタチオやオートミールが流行っていたことに戸惑っていたりしているくらい世事にうといです(笑)そしてもう春ですね。

 

それでは、また!

私にとって障害者雇用制度は、自ら「異常な人間です」と先にアピールするためのもの

さて、タイトルで出オチですが、障害者雇用について語っています。

 

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こういう人の輪が辛い人間もいるのです

 

私個人にとっての「障害者雇用制度」というものがこうだと言いたいだけです。

 

以前SNS上で、障害者雇用という言い方が差別的に聞こえる、という意見を出された方がおられたのですが、自分は差別的で結構と思っています。

 

差別というか、”区別”でしょうか。自分の身の安全は確保したいですが、「自分たちと違う存在なんだ」と”区別”はしていただきたい。

 

健常者達*1から自分たちと一緒なんだ、とは間違っても思われたくありません。そんなの不幸の元ですから。

 

だって、実際に違うんだし。

 

私などは、障害の程度は軽い方で、恵まれているのでしょう。障害が重い人と比べても、出来ることは多いです。

 

でも、健常者とは(一見差異が分かりにくいですが)決定的に違う。

 

ただでさえ、私程度の発達障害者は一見普通に見えるます。最初は周りから「自分達と一緒」と見なされ、後から、”異常なものを見る目つき”*2で見られることを何度も経験してきた身には、初めから「私は異常な人間です」とアピールして、”区別”していただくという点では、障害者雇用という「烙印」は有難いことです。

 

「みんな一緒」って思いたがるのって、ある種の暴力だと思うのですが、調べたら行動経済学においてハーディング現象(Herd behavior)という傾向が論じられているのですね。

www.nomura.co.jp

 

なーんだ、周りに合わせたがるのって日本人だけじゃないのですね。

 

ところで、全然障害者雇用と関係なさそうですが、”差別”と”区別”というと、五木寛之さんの小説『青年は荒野をめざす』の中に出てくるパリ在住のレッドという黒人のジャズマンのエピソードを思い出します。

 

うろ覚えですが、レッド曰く、アメリカにいた頃は、自分は酷い差別を受けていた。パリでは、そんな扱いを受けず、最初は嬉しかったが、人間と犬位の”区別”を受けているような気がする。アメリカでの”差別”を受けていた日々の方が、自分が同じ人間同士として扱われていたような気がする…というようなことが書かれていました。

 

それも何だか複雑…このヨーロッパ社会が見せる”区別”は凄く冷ややかなものを感じます。

 

でも、自分としては、(今いる日本の)職場では「あの人は自分達と異なるカテゴリーの存在なんだ」と”区別”をしていただき、そっとしておいてもらう方が嬉しいと思いますけどね。それこそが合理的配慮

 

後、障害を「障がい」と言い換える向きに、違和感を感じています。私にとって、この特性は「害」そのものでしたから。今後も障「害」という言葉はガンガン使っていきたいです。”ギフテッド”とか口が裂けても言いたくない。このように生まれてしまい、この通り今まで生きてきたという事実があるだけ。そこをなんとかポジティブに捉えて生きようとする姿勢には(悪いけど)共感はできかねます。

 

ただ、今の時代に早い段階で障害と診断された若い人達は、そのことで自分を貶めず持って生まれた力を上手く発揮できたらいいだろうな、と思ってはいます。

 

*1 この「健常者」という定義も微妙ですが…障害はグラデーションなので、完全に健常者と障害者と2分出来ないのが悩ましいところです。

*2 これ、異常な”人”ですらなくて、異常な”もの”扱いなんですよ、もう。

 

それでは、また!

岩波ホール『ジョージア映画祭2022』画家ピロスマニの映画3作 感想

正月の頃は自宅マンションからくっきり見えた富士山も、最近は霞んでいます。まだまだ寒くても、春が着実に近づいてきているのを感じます。

 

さて、今年7月に閉館することが決まった岩波ホールにて開催中の『ジョージア映画祭2022 コーカサスからの風』の「放浪の画家ニコ・ピロスマニ特集」上映日に鑑賞してきたのでその記録です。

 

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自分としては”グルジア”(今はジョージア)と言いたい

先月1月30日に行ったのですが、盛況でした。ブログに書くのは「そのうち」と思っているうちに随分時間が経ってしまいました(;'∀')

 

iwanami-hall.com

 

【目次】

 

放浪の画家ニコ・ピロスマニ特集

私が観に行ったのは「Bプログラム 放浪の画家ニコ・ピロスマニ特集」の日で、ジョージアが誇る画家ニコ・ピロスマニの映画3作。他の上映プログラムも魅力的でしたが、時間がなく、これのみにしました。

 

  • ピロスマニ(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1969/カラー/86分)
  • ピロスマニ・ドキュメンタリー(ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1990年/カラー/49分)
  • ピロスマニのアラベスクセルゲイ・パラジャーノフ監督/1985/カラー/23分)

 

このピロスマニ特集、岩波ホールでは今後2月19日(土)13:00、18:30に上映予定です。

 

ピロスマニについて知ったのは、いつのことだったでしょうか?おそらくピロスマニが大好きな、絵本画家のはらだたけひでさんの著書か何かがきっかけだったと思います。その後高山なおみさんの本『諸国空想料理店―Kuu Kuuのごちそう』に寄せられた、南椌椌(みなみくうくう)さんの文章でも、ピロスマニへの偏愛が語られていました。『堀内誠一の空とぶ絨緞』の中でも、ジョージアへ旅行された際に、この画家のことが言及されていた記憶が。

 

以下リンク先でピロスマニの生涯(英文)と、作品画像が見られます。

Niko Pirosmani

 

 

 

 

この映画祭は、長年岩波ホールに勤務された後退職された、はらだたけひでさんの尽力によるものと伺っています(はらださんのtwitterで知った)。そして、私ははらださんの著書『放浪の聖画家ピロスマニ』で、シェンゲラヤ監督の映画『ピロスマニ』を知り、いつか観たいと思っていたので、このチャンスを逃すか!と行ってきました。

 

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はらだたけひでさんの著書を持ってきました!

 

 

映画感想

ピロスマニ

まずは、シェンゲラヤ監督の映画『ピロスマニ』を鑑賞です。ピロスマニの生涯を元に創作された映画で、彼の絵をそのまま映像化したような世界でした。

 

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映画「ピロスマニ」ポスター

 

絵にあるように、首をカットされた豚(ひっくり返っている)、テーブルに集い飲む男達、彼が恋したという女優が出てきます。そして(これは絵には描かれていないけど)ジョージア伝統ののポリフォニーや、ダンス。

 

静謐で、美しい謎に満ちた映画でした。

 

ただ、昔の私なら、この聖画家の清廉な生き方に感銘を受けるばかりだったでしょうけど、商売(や俗世で普通に稼ぐ生業一般)を芸術の下に見ている様子にもやもやしました。

 

友達と、食料品店始めるのですが、商売の最中に、干し草を運んでいる馬車を見ると、店をおっぽり出してすっ飛んで行くんです。「干し草をベッドにして寝たいんだ」というようなことを言ったり。

後年、街の酒場に絵を描いて生計を立てるのですが、お店の人達への態度とか…芸術家だからしょうがないのでしょうが、”伯爵”と言われるだけのプライドの高さ。

 

どちらかというと、私は二コラ(ピロスマニ)側の人間だし、芸術はとても大切なものだと思っています。

 

でも、この娑婆でお金を稼ぐことがどんなに大変か身に染みている身としては、商売を卑しいものと見なしているように見えて、素直に頷けないところもありました。商売なめんな~、やる気あるんかい二コラ~、したたかに、時にずる賢く立ち回って生き残ることの何が悪い、と言いたくてしょうがなかったです(立ち回り下手だけど)。

 

しかしながらこれは、永遠のテーマ(芸術と生業との相克)…映画自体は、とても良かったです。

 

ネットの他の方のレビューで拝見したのですが、この映画、常に曇っている天気を狙って撮影されたとのこと…言われてみれば!

それに、友達と経営していた食料品店のロケーションも、草原に他に何もないところにぽつんと配置されていますが、ドキュメンタリーで実際の店の写真を見ると、普通に街中に建っていました(そりゃそうでしょうね)。このように、かなり計算して作られている映画だという印象を受けました。

 

冒頭、ピロスマニが聖書の一節を読み上げるシーンから映画が始まり、ジョージアで復活祭が執り行われている中で終わる(画家もこの時死んだ?)のですが(私は異教徒なので良く分かりませんが)意味深ですね。実際ドキュメンタリーによるとピロスマニは復活祭の直前に逝去したとのことですが、明らかにキリストとこの画家とを関連させているように見えます。

 

ピロスマニ・ドキュメンタリー

お昼休憩を挟んで、シェンゲラヤ監督の映画『ピロスマニ・ドキュメンタリー』を鑑賞。こちらは生前の画家の生涯を辿り、死後の評価についても紹介したドキュメンタリーです。

 

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ロビーに展示されていたジョージアの物色々

 

こちらの映画も、監督のジョージア愛、ピロスマニへの愛情がひしひしと伝わってきて好感が持てました。先に観た、映画『ピロスマニ』と対照してみて、虚実の差を振り返る意味でも面白いものがありました。

 

ピロスマニのアラベスク

パラジャーノフ監督は、『アシク・ケリブ』のみ観たことがありますが、この映画でも、パラジャーノフパラジャーノフしていました。この人、全然ブレない。

 

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岩波ホール公式サイトより引用

 

上記画像の女性(女優マルガリータ?)が短い登場ながらも鮮烈な美しさ。

最後、画家のパレットの上で魚(鱒?)がぴちぴちはねて終わるのも意味深。魚と言えば、キリスト教では「救い主キリスト」の象徴ですから。

 

 

私と岩波ホール

 

岩波ホールが閉館、と聞いて、大きな衝撃を受けましたが、実際は、2,3回観に行った程度なのですよね。でも、世界最大の古書タウン、神保町の文化の牙城として認識していたので、大変残念です。

 

ロビーに、これまでこの映画館で上映された映画のチラシが壁面に展示されていました。

 

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2014年に観に行った映画も

 

画像に映った『幸せのありか』は、身体障碍を抱えているにも関わらず、知性が高い青年(実在する)の半生を綴った、観ていて辛くなるけど非常に優れた作品でした。

『家族の灯り』は…ちょうど当時の仕事をクビになって、状況的にも精神的にも最悪な時に観ました。映画の内容も、救いがなく…なけなしのお金を払ってこんな暗い映画を観る私って?トホホ…な思い出があります。

 

今資格試験の勉強もあり、閉館までにまた行けるか分かりませんが、寂しくなるな…という心境です。

 

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はらだたけひでさんの私物かな

 

ジョージア映画祭2022 コーカサスからの風』自体は、~2月25日(金)まで開催予定です。

 

それでは、また!

 

源実朝と”梅の一枝”

久しぶりの在宅勤務が嬉しいです。とりあえず今月一杯の予定だそうですが、どうなるのか…?

 

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花は凛として

 

今読んでいる本『コレクション日本歌人選051 源実朝』にある、「鎌倉右大臣」源実朝と臣下の御家人、塩谷朝業の和歌のやり取りが印象的だったので、短めの感想です。梅花の季節ですしね!

 

 

今年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』やアニメ『平家物語』がきっかけで、この辺りの時代の和歌に興味が出ています。

 

とは言っても、つまみ食いなのですが、式子内親王源実朝建礼門院右京大夫等の歌をネットで検索して見ては、「いいなあ」としみじみしています。

 

梅の花ですが、昔はその美しさが良くわかりませんでした。極度の冷え性で、寒いのが苦手。初春の寒冷な空気の中で凛と咲く姿をゆっくり鑑賞する余裕がまずありませんでした。それが最近、和歌や俳句に(少しだけど)触れているので、「いいものだ」と感じるようになりました。”ことば”の力で、季節の変化に意識的になっているのだと思います。

 

今の元号の”令和”だって、『万葉集』第五、梅花(うめのはな)の歌三十二首が元ですし、つい意識してしまいます。

 

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梅薫る

 

さて、鎌倉幕府第3代将軍である源実朝ですが、前述の本によると、梅にちなんでこのような歌を詠んでいます。

 

君ならで誰にか見せむわが宿の軒端ににほふ梅の初花 

 

吾妻鏡』には、建暦二年(1212)二月一日、実朝が和田朝盛を使者として塩屋朝業に梅花一枝を贈ったという記事が見える。実朝は「誰にか見せむ」とだけ言って贈るよう命じたという。

(中略)

上句の「君ならで誰にか見せむ」という強い反語は、『古今集』の「君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞしる」という歌による。梅を贈られた朝業は、まさにこの「色をも香をも知る人」に当たるというのである。軒端の梅は実朝がこよなく慈しんだものであった。その初花を人に先立って見せたいと言われたのだから、朝業の喜びもいかばかりであったか。

(以上 『コレクション日本歌人選051 源実朝』より引用)

 

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贈られたのは白梅?紅梅?

 

これ、平安貴族同士のやり取りじゃないんですよ?当時東国武士の頂点に立つ(本人が望んだ訳ではなくても)武家の棟梁である青年と、それに使える御家人との間です。それが、私には逆に興趣を感じました。都から離れた無骨な東国で…と考えると味わい深いです。

 

朝業からの返歌は、以下のとおりです。

 

嬉しさも匂いも袖に余りけりわがため折れる梅の初花

(引用元は同上)

 

いいもんだな~、でも私は碌でもない人間なので、「薄い本(BとかLとかの)が出来そうなエピソード…」とか思ってしまいました、済みません(;^ω^)

 

そんな彼らのこころ豊かな交流も、約7年後の建保七年(1219)正月二十七日、実朝が甥の公暁に暗殺されることで終わりを迎えます。今の西暦で言うと1219年2月13日です。

 

そう、もうすぐ実朝の命日なんですよ。

 

しかも、彼の父である源頼朝の命日は、昨日(実際の逝去は1199年2月9日)だそうです(これらのこと知ってブログを慌てて書きました)。

 

塩谷朝業は、この実朝の死をきっかけに出家して信生と号し隠遁した…とのことです。

 

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紅梅もまた良きかな

 

ちなみに、この塩谷朝業の母は、なんと平忠正平清盛の叔父)の孫だとか。ヒョエ~、NHK大河ドラマ平清盛」大好きな身としては、忠正おじさーん!と言いたくなりました。

 

それでは、また!!

ぜったいにころす

芥川賞作家の西村賢太さんの突然の逝去に驚いています。つい先日、石原慎太郎氏への追悼文を読んで「上手いな」と思っていたのに…一寸先は闇ですね。ご冥福をお祈りいたします。

 

さて、以前はてなブログであったお題「買ってよかった2021」で遅まきながら(誰の得にもなりませんが)記事を書きます。

 

はい、フマキラー社の「カダン  K」、我が憎き怨敵カイガラムシ駆除のために購入しましたが、ホント買って良かったです。

 

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じゃーん。

 

 

冬に、屋内に取り込んでいた鉢物に、カイガラムシが取り付いて、あやうくクロトンの鉢を死なせるところでした。

以前はこんなに茂っていたのに…

 

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写真真ん中がクロトンの鉢

 

カイガラムシの被害で(私の害虫の特定・対策が遅れたせいもあって)下の写真のようになってしまいました。

 

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しょぼ~ん。

 

別の虫かと勘違いして、家にあった別の殺虫殺菌剤を塗布したり、歯ブラシで直に虫を駆除するも、どんどん葉が落ちていき、駄目かも…と一旦は弱気になりました。

 

が!上記のフマキラー社の「カダン  K」を購入、クロトンの木にまんべんなく吹き付けたら、あっという間にカイガラムシ共が全滅。こんなことならもっと早く対策すれば良かったです。

 

今は、同じ屋内に取り込んでいるニオイバンマツリの鉢に、カイガラムシがポチポチ取り付いているのを、その都度駆除しています。

 

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もうすぐ家にきて1年目になります

 

分かりにくいでしょうが、下の写真の赤丸内に、カイガラムシが…

 

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ぽちっとな

 

すぐ「カダン  K」をピンポイントでかけて、殺害です。

 

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分かりにくいけど、かけると茶色くなり死亡

 

こうやっていると、生き物の世話を楽しみでやっている人って(自分含め)、全ての生き物に対して慈愛深い訳じゃあないんだな~、こうやって、「うちの子」とそれ以外の生き物を区別しているんだな~、と思います。

 

カイガラムシは、どんな植物にも取り付く訳ではないようで、ハーブのようなアロマフィカスには全然きていないようです。これは、ゴキブリ除けにもなるくらいの匂いなので、そのせいかもしれません。

 

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スパイシーで爽やかな香り

 

ところで、私のささやかな目標「同じ植物を1年以上世話する」ことがかないつつあります(低い目標…でもいつもすぐ枯らしてきたから)

 

下の写真のサンスベリアも、もう1年以上になります。

 

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冬は極力水はやらずに

 

1年経っていないけれど、昨年凄い勢いで咲いてくれた日日草の鉢も、屋内で生きています。日日草は、1年限りと思われがちですが、越冬させれば、次の年も生き延びることができるようです。

冬なのに、小さな花まで見せてくれました。春に植え替えて、また元気に咲いてくれると思います。

 

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小さな花と蕾が

 

それでは、また!

1月の食の忘備録

アニメ『平家物語』が面白くて、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と共に、よだれをたらさんばかりに観ております。世界が、私を喜ばせようとしている…

 

さて、2022年1月の食の記録です。

 

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余っていた冷凍カニをピラフに。(゚д゚)ウマー

 

お雑煮の写真は、映えなかったのでパス、です。

 

有間しのぶ先生の漫画、『その女、ジルバ』3巻に出てくる、油揚げ+明太子+チーズで作るおつまみ「ちーぶらげ」を再現。付け合わせのネギ・大根おろしと共に美味しくいただきます。

 

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んまいんです

 

mangashokudo.net

 

 

連休に小田原へ行きました。駅でナッツ・チーズ入りのかまぼこを購入。朝ごはん代わりにいただきます。

 

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むしろおつまみか

 

小田原駅そばのお店でアジフライ定食のランチを。地元の某県でも美味しいアジフライはいただけますが、これもなかなか。

 

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サクサクふわふわ美味しいアジフライを

 

焼きおにぎり食べたくなって、家で作っていただきました。

 

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魚焼きグリルでこんがりと

 

色々と疲れていた日、帰りに寄り道してお茶していました。

 

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食べかけて気が付き、撮った写真

 

真鯛らーめん 麺魚 錦糸町パルコ店にて。初めていただきました。

 

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私にはちと量が多かったです

 

tabelog.com

 

漫画『しあわせは食べて寝て待て』を参考に、鶏ひき肉団子と野菜のスープを作っていただきました。スープにレンコンのすりおろしを加えるのですが、今回肉団子にも入れて作りました。

 

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優しい味わいでした

 

 

この冬初めての酒粕汁。身体があったまります。

 

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魚はブリを使いました。

 

今年7月に閉館となってしまう岩波ホールにて開催中の『ジョージア映画祭2022 コーカサスからの風』を観に、1月30日、神保町へ。ろしあ亭にてボルシチや壷焼きのマッシュルーム クリーム、ピロシキ等のコスパの良いランチをいただきました。

 

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手前隣の餃子屋スヰートポーヅは閉店…

 

美味しかったけど、コロナ感染者の増大にともないこの翌日1月31日から2月14日まで休業に入ったと食べログのページに告知が…

 

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全体的に炭水化物・脂分多めです

 

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壷焼きのマッシュルーム クリーム。左は生乳ヨーグルト

 

ここ、美味しいけれど、コーヒーが無いところは玉に瑕です。

 

もう2月で立春、と早いなあ…と思っています。

 

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最近のお気に入り飲料

 

それでは、また!

『Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村』展 感想

今年閉館となる予定の岩波ホールで開催の『ジョージア映画祭2022』の上映作品を(一部)観てきました。感想は、後日…

 

さて、今月1/22(土)から東京都渋谷公園通りギャラリーにて開催されている『Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村』展を初日に観てきましたので、遅ればせながら感想をあげます。

 

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昭和世代としてはノスタルジーを感じます

今回、長い & 時々写真がボケボケですが、よろしかったらお付き合いください。

 

【目次】

 

おかんアートとは

オカンアート - Wikipedia

 

↑「おかんアート」については上記をご参照ください。

 

例えばこのような手芸品です。

 

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中年以上の方には見た覚えがあるでしょう?

 

おかんアートとは、文字どおり「おかんがつくるアート」のこと。(中略)見るひとを困惑させ、おしゃれ空間を一発で破壊し、勢いと熱さだけはあふれるほどあり、プロのアート作品にはもちろん、いまや「インサイダー」になりつつあるアウトサイダー・アートアール・ブリュットにすら存在しない、おかん独自の破壊力。単一の価値観に収まりきらないことが現代美術の特質であるならば、おかんアートはもっとも無害に見えて、もっとも危険なアートフォームなのかもしれない。

(展覧会のキュレーターステイトメント(都築響一氏) より引用)

 

最近、自分の近所では見かけなくなっていますが、商店街や銀行のショウウィンドウやクリニックの待合室等ではおなじみでした。当たり前すぎて意識していなかったですが、皆さんも覚えがあるのではないかと思います。

 

貰って迷惑な手作り品

子供の頃は全然良いとは思わず、実際おしゃれなカフェ等には絶対に置けないダサいものですが、今となっては懐かしさを喚起します。

 

五円玉を集めたものを紐でくくって兜とか船とかの置物を作ったものを見たことありますか?

 

item.rakuten.co.jp

 

吉本ばななさんの小説『海のふた』でこの5円玉細工が出てくるエピソードがあり、短いながらおかんアートあるあるな描写で印象的です。生まれ育った伊豆の海辺の町で、カキ氷屋(!)を開く主人公の「まりちゃん」が、お店の大家さんのおばあちゃんの”五円玉でつくった人形や絵をそこで売ってくれ”と頼まれてしまうのです(笑)

 

…角がたたないように断るのは大変だった。一応検討しようと思って見せてもらったら、きらきらと光る帆掛け船だとか、だるまだとかを次々見せられた。地元だと、案外そういうことこそがむつかしい。結局、その家のお嫁さんの「若い人が自分の感じでやりたいんだからね」という必死の説得で、その問題は何とかなったが、縁起物だし記念にと、だるまをひとつ持たされた。

吉本ばなな『海のふた』より引用)

 

まりちゃんは”「これって、ばらせば換金できるんだろうか……」”とたまに思いながら自室に飾っている…というところでこの話は終わりですが、おかんアートの「飾る場所に困る」「作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする」「置いた瞬間、どんなにおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊力大」な特徴が良く伝わってきます。

 

 

展覧会について

前置きが長くなりました。以下展覧会についてです。

初日に、東京都渋谷公園通りギャラリーで開幕したところへ行くことができました。

 

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ネオンカラーも眩しいギャラリー外観

 

inclusion-art.jp

 

コロナ禍の感染拡大で、開催が危ぶまれていたそうですが、関係者の尽力で、なんとか開催にこぎつけたそうです。~ 4月10日(日)まで開催予定ですが、まだまだ予断を許さない状勢ですので、ご興味ある方は出来るだけ早く行かれた方が良いと思います。

 

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入口にて。略すと「MOMA」!

 

入口で検温・アルコール消毒をして、人数制限しながらの入場。展示室は大きく3つにわかれており、1室目は柱を中心に何段にもわたって飾られたおかんアートが圧巻。ノスタルジーを感じながら、鑑賞です。

 

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こういうのあるあるですよね

 

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昭和なテイスト

 

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ブラ部分は、味噌汁で出たシジミの貝殻か

 

おかんアートの特徴の一つとして「地域性がない」というものがあるそうです。日本全国、どこでおかんが作っても、同じようなものが出来る。その中でも、個人差があって、そこがまた面白いそうです。

 

今回は、キュレーションを務めた神戸を拠点に活動する「下町レトロに首っ丈の会」によるおかんアートのコレクションが中心なので、どうしても神戸辺りの作家たちの作品が中心となります。が、自分の地元(関東)でも見覚えがある作品ばかりでした。

 

これにやはりキュレーションを務める都築響一氏が一押しのちょっとおかんアートとは異なる作家も加わっているのですが、それはまた後述いたします。

 

2室目に移動。こちらも、懐かしの膨大なおかんアートの数々、壁面には大きく引き伸ばされた作家たちの写真も展示されています。

 

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眼鏡置き

 

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軍手で作った人形も一杯

 

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つまようじ細工やタバコの箱、チラシを折ってつくった物等

 

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サントリーオールドの瓶をつかった置物。昭和や…

 

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紐で作ったカエル

 

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アマビエ様も

写真が下手で、ボケているものもありますが、済みません。

 

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素材のリボンは最近は見かけなくなりました

 

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ソープバスケット。写真ボケボケ

 

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うまい棒のパッケージを転用!!



おかんは、物を捨てない人が多いので、こうなる。自分の母も捨てない(捨てられない)人です。

 

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右側のネズミたちは、ドラえもんの鈴を付けている?

 

twitterでもつぶやきましたが、おかんアートって、尖った人を傷つけるようなところは無いのですが、妙に狂気を感じさせる作品が見られるのですよね。狂気というか、混沌というべきか。

 

↓下の陶芸作品なんて、塔本シスコさんの作品に通じるものを感じます。

 

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かわいい陶芸品の数々

 

シスコさんの作品世界も、おかんアートに連なるものなのか。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

「おかんアートの作り方」まで掲示されています!

 

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軍手で作る人形のレシピ

 

昭和の当時、手芸店等で手に入ったキット、本も展示。

 

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手芸キットも展示

 

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懐かしのテイストな手芸本

 

おかん宇宙のはぐれ星

3番目の展示室は、キュレーションを務めた都築響一氏が推している3人の作家さんたちの展示が。おかんアートのくくりからちょっと外れた?でも魅力的な作品世界を見せてくれます。

 

まずは映画館・早稲田松竹の”お掃除担当”として働いておられた荻野ユキ子さん(現在は介護施設に入居)が廃材を使って作っていたほっこりアート。

 

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写真がブレていますが真ん中にベジータが…

 

箱庭的な世界で癒されます。今でも早稲田松竹に彼女の作品は飾られているそうです。

荻野ユキ子さんについては、『独居老人スタイル』で読むことができますし、恵比寿のNADiff Galleryで、『独居老人スタイル』展が開催された時に既に作品を実際にいくつか拝見しております。

 

 

それから、新聞紙でバッグや巨大なコラージュを制作されている嶋暎子さん。

 

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凄い新聞紙バッグの集積

 

写真に撮らなかったのですが(汗)、壁面に展?示の新聞紙を使った巨大なコラージュ作品も展示されていました(むしろこちらが主役?)

↓以下リンク先の経歴を見ても、おかんアートというカテゴリーに入りきらない方のような印象を受けます。

 

嶋暎子個展/プロモ・アルテギャラリー(青山・表参道)

 

最後に障害者施設に通い、広告チラシを折って大量にゴミ箱を作っていらっしゃる野村知広さん。

 

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手前が野村さんの作った箱。凄い量。

 

…え?この方男性みたいだし、”おかん”じゃあないのでは?どちらかというとアールブリュットでは?ともやもやしてしまいました。

 

この箱、私も良く作ったな~と懐かしい気持ちに。

 

以上となります。

おかんの辞書に「断捨離」はないのだなあ、としみじみ。

 

みんなが知っているのに、従来誰もまともに取り上げてこなかったおかんアート。

この展覧会の「おかん」「おかんアート」というくくり方に、SNS上で賛否両論だったようですが、それもこうやって都築さんたちが取り上げて、提示してみたからこそではないかな、と思います。これからですよ。

 

↓地元の商店街で見かけた、おかんアートです。

 

 

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全てが色あせているのがイカにも

 

それでは、また!