青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

花粉症とモハメド・アリ

桜の開花宣言も出て、色々な花が一斉に咲きだしました(首都圏)。写真の花はミツマタのようです。

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赤いミツマタ



今回は、春ならではの疾患に関するアファメーション(もどき)の話です。


【目次】

 

花粉症未満


暖かくなり、日も長くなって気持ちの良い時候ですが、花粉症の方々には辛い季節の到来かもしれません。幸い、自分は未だ発症が無く、「目玉を取り出して洗いたい」という当事者の方の苦しみに対しては、どうしても他人事になってしまいます。
遺伝的なものなのか、体調によるものなのかは不明ですが、未だに免れているのは後述することを心掛けて実践しているからではないかと思っています。

 

アレルギー体質なのに


私は、決してアレルギーと無縁な体質ではなく、子供の頃は目がかゆくてかゆくて良くないと知りつつこすりまくり(風で飛んでくるホコリが原因?)、長じてコンタクトを入れたいと眼科へ行けば目を診た医師に「ものすごいアレルギー。止めておいた方が良い」と言われ、猫を飼っている家へお邪魔すると凄い目のかゆみや涙・鼻水の洪水に悩まされる始末(これは大人になってからは控え目な発症となった)。数年前には、全く原因不明の全身の痒みに悩まされ、血が出る程身体をかきむしる日々を送っていました。病院へ行ってもアレルゲンは分からずじまい。


そんな私が、花粉症で悩まずに済んでいるのは不思議なくらいです。

 

アファメーションしてみた

 

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シンプルな花も良いものです



それでも、全く花粉の影響が無かったとは言いません。何度か春に目が痒くなったり立て続けにくしゃみが続いて、鼻腔の粘膜がむずむずしているのを感じて「ああやばいかな」と思った事があります。

素人がこれで花粉症の兆候だと断定するのは危険です。だからここからは私の思い込みの可能性を考慮して、話半分で読んでください。

話を戻しますと、前述したとおりの症状が出かかる時、私はいつも「この程度で済んでくれて有難うございます」と自分に言い聞かせていました。消極的な形ですが、「アファメーション(affirmation/肯定、確定、断定)」をやっていたのです。

 

気のせい?そうかもしれません。それでも、この声掛けが未だに花粉症の発症から自分を守ってくれているような気がしてならないのです。これが「私は花粉症にならない」とアファメーションしていたなら、かえって意識して発症していた気がします。それに、控え目?に言ったのが良かったのかも。


ただ、こう書いていることで、実際花粉症に悩まされている方々の心がけが至らなかったから発症したんだとか、花粉症に(今のところ)なっていない私って偉い!と言いたい訳ではありません。そういうマウントをとっていると思われるのは本意ではありません。

 

たまたま私の場合はこうだった(かもしれない)という話です。それに過去ちょっとした病気も経験したし、アファメーションが癖になっているからかもしれません。

 

言葉が全てを規定する


私は元々超が付くほどネガティブな人間です。

そんな自分をこじらせまくって身動き取れなくなった後、無理にでもポシティブな言葉を口にする時期がありました。今は、揺り戻しもあり、そこまで偏ってはいません。

 

ただ、その頃、ある人に聞いた印象的な話を覚えています。

 

インドでは、例えばずっと片足で立っている行者(起きている時も寝ている時も…トイレはどうするのか不明)や、何十年も片手を上げ続けている行者がいるそうです。

そういう人が、同じポーズをとり続ける原動力とは何か?…それは、最初に言葉で「宣言」をするのだそうです。「私は片足だけで立ち続けます」「私は片手を上げ続けます」と言って、最初はすぐリタイアしても、だんだん長く―何十年も同じポーズをして、上げた手がおかしくなっても、本人は案外平気だとか。

シヴァ神への残りの人生を捧げる為、38年間右手を垂直に挙げ続けている男(インド) : カラパイア

 

このことは、莫迦にならないと思いました。自分が言葉を発したら、一番その言葉を聞いているのは自分なんですよ。それに、アスリートが自分の能力を発揮できるように、アファメーションを取り入れているという話は良く聞きます。

 

「I am the greatest!!」


それで、以前映画評論家の町山智弘さんが語られていた、ボクシングのチャンピオンだったモハメド・アリのエピソードを思い出し、(比べるのもおこがましいですが)自分のやっているなんちゃってアファメーションともつながるものがあるのではと思いました。

miyearnzzlabo.com

 

要約すると、モハメド・アリは自分のことを「I am the greatest!!(オレは最高だ!!)」と先に繰り返し繰り返し自分にも周りにも宣言しまくって、それから試合で本当に結果を出しまくった真に「Greatest」な人だったという内容です。


アフリカ系アメリカ人である彼にとって、自分で自分のことをそうやって称えることは、当時とんでもなく革命的なことでした。奴隷として代々自己否定させられてきた「呪い」を打ち破ることは、壮絶なものだったと思います。同じアフリカ系の同朋達にも理解されなかったというから、相当なものです。

 

私が彼と同じ境遇でも、このように振舞って結果を出せるとはとても思えないです。

 

でも、これは大事な話だと思います。自分を大切に扱うことが如何に重要か。アリの逸話は、自分を大切にすることを諦めなかった真のファイターの偉大さを教えてくれます。

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桜も咲き始めました

 

『キツネと星』コラリー・ビックフォード・スミス 著 感想(ネタバレあり)

今月に入ってから、気が狂う程忙しい日々を送っています。
こうやって、皆ブログを更新しなくなっていくのかな…?(;´Д`)


さてさて!イギリスの見事な装丁の絵本『キツネと星』の感想です。

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ため息が漏れる位美しい装丁…

 

amazonがおすすめしていて装丁に惹かれたので図書館で借りて読みました。

 

キツネと星

キツネと星

 

 

※注:盛大にネタバレしています
評価:★★★★☆(5つ★満点))

【目次】

 

 

あらすじ


森に棲む、一人ぼっちのキツネにとって、空に輝く星はただ一人の友達。暗い夜にも行き先を照らしてくれるかけがえのない存在。雨の日でも頼めば雲を突き通す程光り輝いてくれる。しかし…その星がある日いきなり見えなくなった!心細く、最初は引きこもっていたキツネは、コガネムシを食べて復活、星を探索に出かけます。
そうして、はじめて森の外のはらっぱに着き、眠った後目を覚ましたら空に満天の星々を認め、安堵して棲家へ帰るのでした。

 

感想

デザインは非常に美しかった


装丁、デザインと言う点では満点だったです。布張り・箔押しの美しい表紙!表紙を開くと、見返し部分が写真のような隙間の無い森の絵。

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余白の無い森の描写

写真でどれだけ本物の美しさが伝わるか不明ですが、非常に非常に美しい行き届いたデザインでした。

 

ストーリーが意味不明


…それなのに内容が私にとって、色々と意味不明でした(;´・ω・) 何でも説明がつく話を好む訳ではないですが(「本当の秘密は永遠に秘密のまま…(@五十嵐大介『魔女』)」)、この著者は(ベテランのブックデザイナーさんらしい)ストーリーテリングに関しては、素人なんではないかと思いました。

 

謎①Abigailって誰


本の初めに「AはAbigailのA」と書かれて3匹のウサギが「A」の字を囲んだページがありますが、ここ、不親切だと思います。

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だから何で「A」?「Abigail」?

何故ここで「A」を出すのか、「Abigail」とは誰のことを指すのか、読んでいてまごついてしまいます。ページ自体が魅力的なのがまた始末に負えない。

 

謎②星が何故消えたのか


星は、雨の日でもキツネがお願いすればひときわ輝いてくれる、と説明されているので、天候不良で行方不明になる訳ではなさそうです。何かの比喩なんでしょうが、このストーリー上で説明をつけて欲しい。

謎③コガネムシの大群


友達を見失い、引きこもるキツネに、ぞろぞろと迫りくるコガネムシたち。

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いかにも不穏な雰囲気のページ

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うぞうぞうぞうぞ…と迫りくるコガネムシ

 

写真の通りの黒が主体のページで、どう見ても不穏な展開、不穏な画面(ちょっと気持ち悪い感じの画面となっております)…と思ってページをめくったら、「コガネムシの美味しそうな匂い。ぺろりといただきました」という展開にズッコケました。何それ。

 

謎④何故星と再会…そして他の星は?


星を見失ったことへの何の説明もないまま、キツネは友達の星を再び見いだします。しかも、それまで見たことも無い、他の沢山の星々も一緒に輝いていました。この本の最後のページでは、体中に星を宿して巣へ帰って行くキツネのシルエットが描かれています。


…何故星と再開できたのか、そして、他の今まで見えなかった星たちはいったい何なのか。こういうことを説明しないのは、いくらなんでも乱暴すぎると思います。子供がこれを読んで納得するかどうか。「子供をなめんじゃないよ」とさえ思いましたよ。

 

美しい本なんですけどね。それでもやはりストーリーテリングの点ではかなりダメダメな本というのが私の評価です。

『電線絵画展-小林清親から山口晃まで-』感想

余裕が無いと言いながら、はるばる練馬区立美術館『電線絵画展-小林清親から山口晃まで-』を見てきました。

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ちらしとチケット 使われている絵は小林清親


まあ、今後、会期終了の4月まで中々足を運べなくなりそうなので、今のうち行っておこう!という危機感から頑張って行きましたよ。


【目次】

 

 

「電線」「電柱」を描いた作品の展覧会

 

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美術館前の公園にも看板が

いつも個性的な展示をしている練馬区立美術館ですが、今回は日本で「電線」「電柱」をテーマにした、または風景の一要素として描かれた作品を明治期~現代まで集めた展覧会です。

www.neribun.or.jp

 

文明開化の頃から新しく町の風景として加わった電線・電柱を、画家たちがどのようにモチーフとして描いてきたかを見せると同時に、インフラとして電気が街にいきわたって行く過程を見せる近代史・風俗史を見せる側面もある展覧会でした。

 

当初から電線・電柱は嫌われていた


電線や電柱は、今でも景観を損なうと悪者になっていますが、当初から嫌う意見があったとか、吉田博のようにわざと描かない画家がいたりとかいうことも紹介されていました。(川瀬巴水とか、小林清親とか積極的に取り入れている画家もいるのに対照的です)私としては、電柱なんて、オブジェとして面白いと思っていますけどね。


嫌われる電柱・電線ですが、朝井閑右衛門のように電線を主役として描き、"別の何か"にまで変容させた画家も出てきます。

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山口晃氏の作品。練馬区立美術館公式サイトより引用

 

ノスタルジーの象徴としての電線・電柱


秦テルヲ『煙突』や、岡鹿之助『群落A』山脇信徳『雨の夕』とか好みの作品がありました。そして、何度目かで実物を見る藤牧義夫隅田川絵巻』(今回は白髪橋付近)も。その時代の風景と一緒に電線・電柱が描かれてきましたが、今見ると、結果的に過ぎ去った時代を振り返るノスタルジーの象徴として電線・電柱を見る事ができます(木製の電柱とか)。

 

災害と電線・電柱


展示の一角に災害をテーマにした作品群もありました。

 

明治三陸地震津波を(ジャーナリスティックなものとして)描いた版画や、関東大震災直後の日本橋や銀座新橋界隈の光景を描いた作品等、見ているとうるうるしてくるものがありました。

 

碍子まで展示


碍子(がいし)とは、電線とその支持物とのあいだを絶縁するために用いる器具で、一般には電柱・鉄塔などに装着されていますが、この碍子を描いた絵画(マニアック!)や陶芸技術で作られた各種の碍子(実物)まで展示されていました。

 

河鍋暁斎の絵札購入


河鍋暁斎も今回の展覧会で作品が出品されていたので、その縁でか、埼玉県蕨市河鍋暁斎記念美術館製の絵札3点セットが販売されていました。1セット購入(110円)。ちなみに組み合わせは自分で選べません。読書の栞として使おうと思いました。

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栞に使います♪

 展覧会の会期は来月4月18日(日)まで。

 

さあ、明日からはまたキーーーッッッと働きます(笑)

『瀬辺佳子彫刻展』感想

今日行ってきた個展の感想文を一気に書いて、保存した…と思っていたら、していなかったみたいで、全てお釈迦になっていたようです(泣笑)で、書き直し。


新聞に載っていた、千葉県四街道市の「ギャラリーハルジ」さんでの『瀬辺佳子彫刻展』へ行ってきました。以下感想です。

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ちなみに、上↑のパンフレット写真の作品は、歌舞伎に材をとった『象引(ぞうひき)』(成田屋の演目から)。

 

【目次】

 

会期は3/14まで

 

展覧会は明日までなので、近隣の方は良かったら、是非。千葉県でこれだけの彫刻の展示があるとは思いませんでした。

 

 

嵐の中会場へ

 

本日は、首都圏はちょっとした嵐。中々激しい風雨の中、JR四街道駅から約1.5kmある会場までアホなことに徒歩で向かいました。ズブ濡れ…;:il:il|;l|;il:i(-ω-`;)ll|l|il|;:il|!

 

 

感じの良いギャラリー

 

会場の「ギャラリーハルジ」さんは、歯科医院だった建物をリメイクされたと後で知り納得しました。外観や、間取り、白を基調とした清潔感あふれる内装等いかにもな感じです。

作家在廊日ではなかったですが、応対して下さった女性のオーナーさんがお優しく、作l家について、また展示の作品の搬入の様子等あれこれ説明してくださり、手ずからコーヒーを淹れてもてなしてくださりました。

また、今後瀬辺佳子さんが宇都宮の「Gallery in the blue」で参加される二人展(会期:3/24~4/1)や、同ギャラリーで今後あるグループ展(会期:3/31~4/25)、近隣の付き合いのあるギャラリーのDMも下さりました。

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それだけではなく、バックヤードまで入れていただき、既に開催済の展覧会や、今後ある上記↑のグループ展の作品まで見せて下さりました。

 

ちなみに、今回の『瀬辺佳子彫刻展』で売れた小品(初日でほとんど売れてしまったそう)を納める桐の箱も目にすることが出来ました。作家さんの御意向だそうです(手間がかかっている…)。

 

 

作品感想

 

展示されていた立体作品は、皆テラコッタに着彩したもの?だったと思います。大きいものは、搬入の際バラバラに解体でき、室内に入れたら、金属のネジで固定するそう(作品内部まで見せて貰った!)。

作風は、具象だけど、リアリズム重視では無い感じです。以下2写真は、今回の出展作品ではないですが、感じを分かっていただけるかと思います。

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無国籍な作風が、なんとも面白い味わいです。

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そして、これも展示されていたドローイングは(原爆の図で知られる)丸木俊さんの影響を感じました。

 

小品も結構あって、前述した通り、初日でほとんど売れてしまったのですが購入して家に飾りたい魅力的なものでした…まあちょっと相当背伸びしないと私には高額ですけどね!それに、もっと掃除を頑張らなければ、汚部屋の構成物になりかねないです(;´Д`)

 

 

帰りはバスで

 

帰路は、またまた親切なギャラリーオーナーさんにJR四街道駅までのバスの時刻と、バス停の場所を案内していただき(あったんだバス…)、楽して帰りました。何度も言いますが、とっても感じの良いギャラリーだったので、また行きたいと思わされましたよ!

『しょうじこずえ展 ~眼(まなこ)は、いのちを 語る~』感想

宮城県山元町在住の作家さん、しょうじこずえさんの個展『しょうじこずえ展 ~眼(まなこ)は、いのちを 語る~』を鑑賞しに、はるばる東京は世田谷区梅丘まで行ってきました(遠かった…)。

 

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小田急梅ヶ丘駅から徒歩2分、住宅街の中にある「ギャラリー来舎 梅猫庵」さんでの開催です。

gallerykiya.jp

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梅ヶ丘駅前の延命地蔵

 

【目次】

 

震災をきっかけに作家に


そう言えば、この作家さんは東日本大震災で地元が被災し、それを機に、「生かされた命。後悔しないように生きたい」と思いアーティストとして生きることを選択されたそうです。今も、新聞配達で生計をたてつつ、制作に励んでおられるそうです。

 

後数日で3月11日だな、もう10年経つのか…と思っていたら、しょうじさんのこんな文をネットで拝見してドキリとなりました。

asttr.jp


今年2月13日にあった福島県地震でも被災され、ご自宅が被害に会われたり、地域が一時断水されたり大変だったようです(個展前なのに…可哀想(´;ω;`))。

 

個展に行けて良かった


先月の地震で大変だった状況については、帰宅後しょうじさんご本人のtwitterを拝見して初めて知ったことです。


この作家様とは、以前たまたま荻窪での個展に行った時からのご縁で、その後都内で個展がある度に(精力的に活動されています)DMを送っていただいていました。その都度見に行っていたのですが、最近仕事も休日も忙しく疲れ気味で、「今回は辞めておこうか」と思っていたところを頑張って行きました。

 

結論、行って良かったなあと思いました。

 

今回の展示の感想


…とはいえ、個人的に今回の感想を申し上げると、偉そうですが「(今までの展示と比べて)今一つだった」というものになります。何というか、「しょうじこずえさんにしては、普通の作品だった」というか。今回たまたま私に合わなかっただけかもしれません。


今までの彼女の作品は、具象で(木彫や布や絵画で)猫や魚や花を描きつつ、それが別の"なにか"になっている感じだったのですよね。その"なにか"が私は好きで、だからDMいただくごとに個展に足を運んでいました。

しかし、この展示では「猫」をモチーフとした作品群でしたが、「猫」が「猫」のままだったというか。私が特に猫好きでないということもあるかもしれません。

 

過去の作品について


ここで過去のしょうじこずえさんの個展のDMをあげておきます。私が惹かれたのはこういう摩訶不思議感溢れる作風だと分かっていただけるでしょうか。

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作家ご本人も言われていたと思いますが、「おまもり」とか「ご神体」を思わせる存在感が、これまでの作品にありました。

 

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「一滴を、宿す」展のDMに掲載された作品は、布に彩色された立体作品です。これは素直に「欲しい」と思い、会場で既に売れていると知った時はキ~~ッとなりました。
…なーんて、私の手に届く価格では無かったですけれど(´・ω・`)ショボーン

 

でも、今回も足を運べて良かったです。今後も活躍を期待している作家様の一人です。

 

展覧会は今月3月14日(日)まで(月・木 休)11:00~18:00で開催(最終日17:00まで)。

『おひとりさまのゆたかな年収200万生活②』おづまりこ 著 感想

おづまりこさんの節約コミックエッセイ『おひとりさま』シリーズの2巻目(KADOKAWA)の感想です。

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評価:★★★★☆(5つ★満点))

 

節約生活のノウハウとして参考になったというよりは、ほっこりいやされる、日々の気持ちに共感する楽しい読み物、といった感じです。


【目次】

 

1巻を読んだ時の感想は、こちら。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

支出の記録と分析

 

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これは(私の)1月分のレシート・領収証



おづさんが凄いなと思ったのは、自炊もそうだけど、非常にマメなところです。支出の細かいところまでレコーディングして、それだけではなく、定期的に見直しをしているのですよね。アプリに記録したレシート類を、月毎にまとめて、年末まで保管されているのには驚きました。


そうして、毎月末にノートに書きだして振り返りの時を持たれるそうですが、これでご自分のお金の使い方のクセを考察されて、今後の支出の際に参考にされるそうです。これは向き不向きがあるかと思います。現実を直視するのは良いことだと思いますけど、元々こういうことが向いた方なんでしょうね。


自分も毎日の支出は、レシート領収証を取っておいて、Excelに記録しています。が、紙の証憑はせいぜい前月分の支払い分までで、それより過ぎたら廃棄しています。数年分支出の記録が溜まっているので、内容の分析や振り返りをしても良いかもしれませんが、正直そこまでしなくて良いかと思ってもいます。(日々のレコーディングで精一杯かも(;´Д`))

 

ゆっくりと引っ越しの構想を練る


ネタバレいたしますと、著者はこのシリーズ3巻でお引越しをすることになります。余裕のあるうちに引っ越しを視野に入れて調査や準備を進めていかれる姿勢に好感を持ちました。自分の中の"住"への希望や必要事項等書き出して整理して、現実にあてはまる物件を探していく。引っ越しは費用が馬鹿にならないですが、だいたいいくらかかるか予測して、早い段階でお金を貯金していって。

 

歯の定期健診


歯の定期健診を受けるのは、確かに経済的に良いことですが、おづさん…歯の定期健診が4ヶ月に一度って、余程歯をマメに丁寧に磨いておられるのでしょうか(驚)。自分も歯の定期健診を受けていますが、2,3ヶ月に一度ですよ(涙)とても真摯に対応してくれる、良い歯科医院さんなのですが、前先生に、「うちは毎月定期健診を推奨しています」とにこやかに言われた時はゾッとしました(笑)

 

実は本日も健診を受けてきましたが、「歯の表裏は良く磨けているけど、歯と歯の間が結構汚れが溜まっている」と言われてしまいました(´;ω;`) 毎日歯間ブラシとデンタルフロス使っているのに… 歯と歯の間に隙間がある所だと、両側の歯にしっかり当てて磨かないとあまり効果が無いのですって(結構難易度高い;)。


後、奥歯に入れた詰め物(保険適用内でやったものなので劣化する)が、昨年一つ取れたところのリカバリーがえらい掛かりました(´;ω;`)これは、今後もありそうで怖いです。

 

革製品のお手入れ


こはちょっと引っかかりました。革製品のケア方法は、私も学び始めたところですが、①馬毛ブラシで毎日まめにブラッシングして柔らかい布で拭く ②2~3ヶ月に一度、リムーバーで汚れや古いクリームを落としてから、栄養クリームを塗る …が基本かと思っていました。
著者が描かれているように、クリームを塗り重ねていくだけでは、ちょっと違うのではないかな…と思いました。(自信が無いのですが)

 

書く事で自分の中のたなおろしをする


思っている事を書き出して整理する大切さ。自分もブログを始めて、思っている以上に書くの重要さを噛みしめています。ただ、著者がここで語っているのは、他人には見せない自分の中だけのたなおろしなんですよね。自分に向き合って日々の振り返りの時間を持つということが大事だと思います。

 

おづさん、本の最後にいつも「Special Thanks」と題して、お世話になっている人達を上げるのは良くあると思いますが、最後に愛読書『まんが道』(藤子不二雄A先生)の名前を記載してるところが何だか好きです。

徒然日記(2021/3/3)

遅い時間の更新となってしまいました。

おかしい、色々と業務を引き取って貰ったのに何でこんなに忙しいんだ…

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女の古、いや女の子のお祭りなので雛飾りを飾ります。

 

大人なので、「三人官女はお内裏様のお手つきなんだろうな、妻妾にカウントして貰えない関係?」とドロドロしたことを考えています。

 

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早春のホムセン行くと苗がいっぱいで気分がアガりますな!また行きます。

 

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家の周辺はビル風が凄いのですが、昨日さしていた傘がやられました(おちょこになった (´;ω;`))。最近、家族が強風で転んで負傷したり、実は結構デンジャラスエリアかもしれません…

 

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最近、夏目漱石の『こころ』を読了しましたが、まだ頭に定着していないので、読み返したりしています。同じ明治の文豪、森鴎外の『渋江抽斎』も読みたいのですが、自分の遅読ぶりがうらめしいです。読みたい本がどんどん出てくるんですけどね。

 

とりとめがない雑記ですが、ではまた!