宮城県山元町在住の作家さん、しょうじこずえさんの個展『しょうじこずえ展 ~眼(まなこ)は、いのちを 語る~』を鑑賞しに、はるばる東京は世田谷区梅丘まで行ってきました(遠かった…)。
小田急線梅ヶ丘駅から徒歩2分、住宅街の中にある「ギャラリー来舎 梅猫庵」さんでの開催です。
【目次】
震災をきっかけに作家に
そう言えば、この作家さんは東日本大震災で地元が被災し、それを機に、「生かされた命。後悔しないように生きたい」と思いアーティストとして生きることを選択されたそうです。今も、新聞配達で生計をたてつつ、制作に励んでおられるそうです。
後数日で3月11日だな、もう10年経つのか…と思っていたら、しょうじさんのこんな文をネットで拝見してドキリとなりました。
今年2月13日にあった福島県沖地震でも被災され、ご自宅が被害に会われたり、地域が一時断水されたり大変だったようです(個展前なのに…可哀想(´;ω;`))。
個展に行けて良かった
先月の地震で大変だった状況については、帰宅後しょうじさんご本人のtwitterを拝見して初めて知ったことです。
この作家様とは、以前たまたま荻窪での個展に行った時からのご縁で、その後都内で個展がある度に(精力的に活動されています)DMを送っていただいていました。その都度見に行っていたのですが、最近仕事も休日も忙しく疲れ気味で、「今回は辞めておこうか」と思っていたところを頑張って行きました。
結論、行って良かったなあと思いました。
今回の展示の感想
…とはいえ、個人的に今回の感想を申し上げると、偉そうですが「(今までの展示と比べて)今一つだった」というものになります。何というか、「しょうじこずえさんにしては、普通の作品だった」というか。今回たまたま私に合わなかっただけかもしれません。
今までの彼女の作品は、具象で(木彫や布や絵画で)猫や魚や花を描きつつ、それが別の"なにか"になっている感じだったのですよね。その"なにか"が私は好きで、だからDMいただくごとに個展に足を運んでいました。
しかし、この展示では「猫」をモチーフとした作品群でしたが、「猫」が「猫」のままだったというか。私が特に猫好きでないということもあるかもしれません。
過去の作品について
ここで過去のしょうじこずえさんの個展のDMをあげておきます。私が惹かれたのはこういう摩訶不思議感溢れる作風だと分かっていただけるでしょうか。
作家ご本人も言われていたと思いますが、「おまもり」とか「ご神体」を思わせる存在感が、これまでの作品にありました。
「一滴を、宿す」展のDMに掲載された作品は、布に彩色された立体作品です。これは素直に「欲しい」と思い、会場で既に売れていると知った時はキ~~ッとなりました。
…なーんて、私の手に届く価格では無かったですけれど(´・ω・`)ショボーン
でも、今回も足を運べて良かったです。今後も活躍を期待している作家様の一人です。
展覧会は今月3月14日(日)まで(月・木 休)11:00~18:00で開催(最終日17:00まで)。