青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

やりたいことを仕事にする

タイトルについてですが、つらつら思うこと。

 

20代までなら、まだ若いのだし、「やりたいことを仕事に」しようとチャレンジしても別に良いのではないかと思います。30歳になる頃までに現実を見て、考えて、その後の身の振り方を考えても遅くは無いでしょう。

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でも、30代になっても「やりたいことを仕事にする」という考えにいまだ執着している人を見ると、「頭に虫でも湧いているの?」と言いたくなります。
それまで、20代をきっちり働いて、キャリアを積み上げる事に費やしてきた人が30代以降シフトチェンジするのは別ですが、碌なキャリアの積み重ねも無くそんな世迷言を言っている人の場合です。


「好きなこと、やりたいことを仕事にする」人ってほんの僅かだと良く言われますが、実現するかどうかは、本人の意志すら超えたものでは無いかと思っています。

それに、"その仕事"が本当にやりたいのか、"その職業についていること"が目標になっているのか、そのへんの見極めも必要になってくるのでは。

 

そうそう、「好きなことは嫌いになることもある」という意味の金言が↓この本に出ていました(昔読んだのでうろ覚え)。本当に、「こと」でも「もの」でも「ひと」でも…どんなに好きだとしても嫌いになることってあるんですよ…

 

 
そうしたら、どうしますか?自分がやる仕事が好きかどうかにそんなにこだわる必要があるかな?と私が疑問に思う所以です。

仕事って、生きる為の方便で、それ以上でもそれ以下でも無いと思うのですが。「好きなことを仕事に」しなくても、オフに趣味や副業やボランティアの形でやれば良いと思うし。もしかしたらそこから発展していって、本業になることだってあるだろうけど、それはその時のこと。

 

ところで、ネットサーフィンしていると、なんだか皆今の仕事が嫌で嫌でしょうがない人達ばかりと言わんばかりの主張を見つけて驚くのですが、これはそういう人相手に商売したい人達のアジテーションでしょうかね?うさんくさいものを感じます。

 

私は、障害者である自分を好条件で雇ってくれる今の職場には非常に感謝していますが、それでも「この仕事やりたくない、会社行きたくない」と内心泣きながら通勤していた時期もありました。

現実逃避にクトゥルフ神話を読みふけったり(笑)

 

 

 

 

 

でも、結局"仕事"と"嫌い"とは関係無い、という結論になります(ブラック企業や、非合法な、人をあきらかに傷つけるような仕事なら論外ですよ?)。あちこちで仕事が続かずに転々としていたので、好きか嫌いかより、「続けて雇ってくれる」だけで涙が出る程有難いんですが。


要するに「私がやりたい仕事」とは、「私を(クビにせず)雇ってくれる職場の仕事」、これです。
「今の職場も仕事も定年まで続けたい、会社が無事存続してくれますように~南無南無」と日々呪いを、いや祈りを捧げている私が「いつまでやりたくもない仕事を続けているの?」という言葉に1ミリでも動かされないのはそのせいでしょうか。

 

"やりたい仕事"、もうやっているよ!