先週今週と仕事始め後にすぐ連休で、凄くきりきり舞いな状態でした。仕事があるだけありがたいですが、楽しむことも大事にしたいです。
さて、ささやかながら先日文章で報酬をいただく機会があったのでそれについての雑文です。
誤解ないよう書いておくと、仕事だライターだというレベルの話ではなく、モニターみたいなものです。当然私の文章力が買われての依頼でもなく…
自分は昔から文章を書くことが好き(出来は別にして書くことが全然苦にならない)だし、報酬がいただけるなら喜んでやらせていただきます!と快諾しました。自分なりにアウトプットしてまとめておきたい…という気持ちもありましたし。
丁度簿記2級の暗い勉強ライフから解放されたところだったのも良かったと思います。速攻書きあげて提出しましたよ(笑)謝礼は商品券5,000円也~。
推察するに、こうやって声をかけられる対象者は文章を積極的に書きたがる人ばかりではないのだと思います。執筆依頼しても「遠慮します」という返答がしばしばある中で、時々私みたいに書くことが好きな人が応じているのが現状では。
自分は物心ついた頃から重度の活字中毒で、その蓄積があるからアウトプットが苦にならないのだと思います。勿論、読むのも書くのも量・質ともに上には上がいると心得ています(読むの遅いですしね)。
後年、発達障害の診断のために受けた知能テストでは、言語理解(文章を読んだり書いたりする分野)の数値がかなり高いと判明しました。
今まで2回ライターを目指さないかと言っていただいたこともありますが、自分には無理だと思いスルーしてしまいました(アホ)。
私は本ばかり読んで頭でっかちでしたが、”経験”が圧倒的に足りていなかった。経験を広げようとしても、ASD(自閉症)でそれは極めて難しい。自分のすぐそばの人と碌に話せない、世の中にまともな居場所があるのかおぼつかないポンコツが、多くの読者に届く文章を書けるとは…当時の私にはとてもじゃないけれど思えませんでした。勿論、自閉症なりに偏った視点で生み出せるものもあるでしょうが…
それに、ライターなら、取材対象や行き合った人達と雑談とかして、情報収集や執筆の糸口をつかむことができる方が有利かと思います。それも私には難しい。どんな仕事も結局は人相手ですね…自閉症には厳しい世界です。
一行の詩のためには
あまたの都市、あまたの人々、あまたの書物を
見なければならぬ…(以下中略)
でも、自分が思っている以上に、文章を読んだり書いてまとめることが(巧拙は別として)苦にならない…そんな人はそれ程多くないのだと中年期もだいぶ過ぎてからようやく理解し始めました。
谷崎潤一郎や三島由紀夫レベルの文章でもなくても、書いたものをそれなりに褒めていただいたくこともあり、「全然苦手な人よりはマシかも」と小者なりに自信も持てるようになりました。
何より、この「苦にならない」能力が今の会社員生活でも生かせています。詳細は書けませんが、過去の担当者が「嫌で嫌でたまらない」と言っていた仕事が少なくとも「苦にならずに」こなせています。「好きで好きでたまらない」より、持続性があるような気がします。有難いことです。
まあ、本当に筆一本で世間相手に勝負する厳しさと比べたら、おままごとなのでしょうが、仕事のように「好き嫌いは別にして、やらなくてはならないこと」で少しでも「好き」と言えそうな業務があるのは幸運だと思います。
それでは、また!