青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

『彩ふ読書会』「《東京》1/7(土) 推し本披露会」感想

今年の大河ドラマ『どうする家康』初回での野村萬斎が…贅沢なキャストの使い方していますなあ。

さて、1/7(土)に、『彩ふ読書会』の推し本披露会に久々に(!)参加しましたので、その記録と感想です。

 

会場近隣にあった築地本願寺(朝は逆光)

 

【目次】

 

『彩ふ読書会』とは?

私が以前から参加させていただいている読書会です。

 

iro-doku.com

 

関西を中心に、東京でも開催されていましたが、このコロナ禍でオンライン開催を模索されたり、紆余曲折ありました。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

2022年より、リアルでの開催を再開されましたが、資格試験勉強に縛られた私は当然参加できず…(涙)ですから、昨年末に試験に合格してからすぐやったことは、この1/7(土) 開催の彩ふ読書会の参加申し込みでした。

 

久々の再会、当日の進行の流れ

通常の『彩ふ読書会』の開催では、午前中が各自参加者が自分で選んできた推し本披露の会、午後が事前に決めていた課題本について語り合う構成です。今回私は午前の推し本披露会のみの参加です。そして新富町駅そばの会議室が会場でした。

今までは、3,4名単位でグループをいくつか作ってグループ内で語り合い、最後にグループごとに発表という流れでした。ただ、今回は8名という参加人数でしたので、1つの机に皆集まってのトークとなりました。

お久しぶりの面々にご挨拶。お正月明けてすぐなので、素敵なお着物をお召しの方(この後参拝予定だとか)もおられて、新春気分でした。

 

お着物はいいものですなあ

 

紹介された本

以下、自分の紹介本も含め、当日披露された推し本について書きます。

 

最後に紹介本の集合写真

 

・『汝、星のごとく』凪良 ゆう 著(講談社)

 

 

凪良さんの著書は全然未読ですが、この本は私も読みたいと思っていたのでタイムリーでした。装丁もとても綺麗で魅了されます。
「わたしは愛する男のために人生を誤りたい。」凄い言葉だなと思いました。


・『肉体の学校』三島 由紀夫 著(ちくま文庫

 

 

三島はあまり読んだことが無いのですが、これは『レター教室』みたいなエンタメ小説で、入りやすい印象を受けました。ご紹介を拝聴しながら、小説に登場する美青年、千吉の脳内でのビジュアルが、どうしても若かりし頃の美輪明宏になってしまい…


・『めぐらし屋』堀江 敏幸 著(新潮文庫

 

 

堀江さんは、『熊の敷石』『雪沼とその周辺』を読んだことがあります。とても文章が美しく上品な作品を書かれる作家さんというイメージです。他の参加者さん達と、「堀江さんは(その文章力で)作中、大したことが起こらないのに読ませる」作家さんだよね~、という話になりました。
ご紹介者は、これを読んで、ご自分のご両親のこれまでの人生に想いを馳せられたそうです。


・『世界の美しいカワセミ』上田 恵介, 笠原 里恵 (監修)(パイインターナショナル)

 

世界の美しいカワセミ

世界の美しいカワセミ

  • パイインターナショナル
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これは、鳥のカワセミの仲間達の写真集です。石の「翡翠」は元々中国では(鳥の)カワセミを指す言葉だったそうです。掲載されているカワセミの仲間達の写真を拝見して、頷けるものがあります。生き物なのに実に鮮やかな青、緑、赤、ピンクの外見…正に生ける宝石。


・『兄の終い』村井 理子 著(CCCメディアハウス)

 

兄の終い

兄の終い

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滋賀在住の著者が、(ほぼ絶縁していた、不仲の)宮城在住の兄の死の知らせを受け、限られた休みを使って「後片付け」をしにいく記録です。ご紹介者様は、ご自分にも妹がいることから感じたあれこれを語っておられました。どこの家族も色々ありますなあ。

著者のお名前、記憶があったのですが、翻訳家で「ぎゅうぎゅう焼き」の人だと思い出すことに。


・『この椅子が一番!:椅子に関わる専門家100人が本音で選んだシーン別ベストな椅子とは…』西川 栄明 編著(誠文堂新光社

 

 

様々な「椅子オタク」達が一押しの椅子の数々を紹介する本です。
自分の母校では、名作椅子のコレクションがあったので、本書でも既知の椅子を多々確認できました。100万円レベルのものもあるのですが、無印良品のソファ等、我々でも現実的に手が届きそうな椅子の紹介もされています。

ご紹介者様は、長時間座るお仕事で、座る椅子の見直しにせまられたのが本書を手に取られるきっかけだったそうです。

 

・『細雪』谷崎 潤一郎 著(中公文庫)

 

 

「新春らしい本として」ご紹介者様が出された1冊(新潮文庫だと上中下巻だけど、中公文庫版は1冊!)。ちなみにアメリカでの翻訳版の署名は『The Makioka Sisters』だそうです。(じょ、情緒ねぇ~!(;´Д`))思春期にがっつり大谷崎の諸作品と共に過ごした私ががっくりきていますよ…細雪、長いんだけど、また読んでみようかな。

 

そして、私が紹介した本は以下です。

 

・『オカルト編集王 月刊「ムー」編集長のあやしい仕事術』三上 丈晴 著(学研プラス)

 

 

「日本一怪しい雑誌」「国民的オカルト雑誌」として知られる月刊「ムー」の5代目編集長による編集術について書かれた異色のビジネス本⁉です。この本の感想は、後日改めて。


…と上記の紹介本を元に、和やかな歓談の時間を持つことができました。主催の皆様、参加された方々、皆様お疲れ様でした&ありがとうございました!

 

できすぎた後日譚

ところで、この話には後日譚があります…

翌日1/8(日)、つまり昨日、お世話になっている都内の某店へ訪問して新年のご挨拶をしたりしたのですが、何故か「お客さんがUFOを目撃する、自分は見ないのに(byお店のご亭主)」や、銀座の隕石屋さん(前からこちらで話は聞いていた)がこれも銀座に「2号店(隕石カフェ)を出店した」だの、『月刊ムー』的な話題がどんどん出てきて、「何の符号?」と思わされました。


しかもここのお店の亭主は、『オカルト編集王』に登場する、高野 誠鮮さんとも面識があり、高野さんの話にもなりました。

 

ja.wikipedia.org

 

 

なんなんでしょう?この符号は。私はビリーバーではないですが、月刊ムー編集部に教えたら狂喜されそうなネタ話が一杯でした。

 

各自推し本の紹介文を添えます


それでは、また!