青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

『合田ノブヨ 花ぬすびと展』 感想

本日は、別の展覧会へ行く予定を変更して、恵比寿のGalerie LIBRAIRIE6で閉幕間近(4/25(日)まで)の『合田ノブヨ 花ぬすびと展』へ行ってきました。

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とにかく繊細な展示でした


間に合って良かった。

librairie6.com

 

合田ノブヨさんは、画家の合田佐和子さんのご息女です。佐和子さんは唐十郎寺山修司の劇団の宣伝・舞台美術等の仕事で知られる方、という程度の知識しかありません。


ノブヨさんについては、吉本ばななさんの短編集、『体は全部知っている』の装丁の仕事で存じ上げている程度でした。

 

体は全部知っている (文春文庫)

体は全部知っている (文春文庫)

 

展覧会で作品を直に拝見するのは、多分初めてだと思います。


感想は…兎に角、恐ろしく繊細で美しい作品ばかりでした。"聖性"という言葉が浮かびます。多くの出展作品は、売約済となっていましたが、仮に購入できたとしても(価格の上でも)、とてもうちの汚部屋へ迎え入れるなんて冒涜的なことは自分で許せないレベル。

 

展示作品は、コラージュと押し花・ご自分で書かれた流麗なカリグラフィー(これが実に美しい!)等で構成された平面作品、コラージュと水晶?(樹脂?)のようなもので作られ、アクリルケースに収納されたちいさな立体作品、マッチ箱、極小のコラージュと押し花、リボン等で構成されたミニチュア作品がありました。

 

下図は、今回の展示で最も好きだった作品。

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Galerie LIBRAIRIE6のtwitterから引用

 

押し花は、作家がご自分で育てた草花を使って制作されているようです。
上記のことや、カリグラフィーのことをギャラリーのスタッフさんが、嬉しそうに教えて下さったのが印象的でした。作家さんをとても大切に想っている感じがします。


押し花を使ったカードやカタログ?も販売されていたようですが、私が来廊した時には全て完売となっていました。

 

ところで、昨晩全く別のところから、合田ノブヨさんご本人のtwitterを拝見して、ドキリとしました。

 


苦労された(今も?)ようで、声もありません。作家様の今後が安らかでありますように。

 

…で、このツイートは、丁度この本(下写真)の感想等をtwitterで追っている時にたまたま辿り着きました(私はtwitterアカウント持っていませんが)。

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今読んでいる最中

 

萩尾先生も、ご家族で大変な思いをされた方だと漏れ聞いていたので、何となくこの符合に不思議な気持ちがしました。本は、本日購入して、今読んでいます。感想は、また後日ここに載せる予定です。

 

それでは!