青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

『田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品』・『ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコとスロバキアの新しい絵本』感想

久し振りに、千葉市美術館へ行き、現在同館で開催中の『田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品』・『ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコスロバキアの新しい絵本』を鑑賞してきました。公立美術館なので、障害者手帳精神障害者保健福祉手帳)で無料で鑑賞出来るのが有難いことです。


先日の東京都現代美術館『石岡 瑛子展』の記事では、「コロナが怖いから当分展覧会は行かない」と言っていた舌の根も乾かぬうちにこれです…(;´ ∀`)

 

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 


千葉市美術館へのアクセス

www.ccma-net.jp

 


JR千葉駅から徒歩約15分って、自分にはいい運動ですが、ちょっと遠いと思われる方もおられるかもしれません。バスやモノレール利用もかえって面倒くさいですしね。
駅近でないのは、集客に不利にならないかと思いますが、そのせいか、美術館への経路には、街灯等に案内表示が見られます(今日確認したら、駅から美術館への道の約半分まで案内があるけど、後半の道には無かった…意味あるのか?)

 

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久し振りに美術館へ来たら、建物の1Fにカフェが出来ていました!美術館のある7Fか8Fにあったミュージアムショップも、リニューアルして1Fで営業です。

 


スリランカ料理店でランチ

 

美術館前に、腹ごしらえをと、まずは「パントリー・コヨーテ」へ向かいましたら、2月一杯は店舗改修工事の為休業だとか(涙)

tabelog.com


それなら…とたまたま見つけたスリランカ料理店「シーギリ」へ入ってみました。スリランカ料理は初めてです。

 

tabelog.com


ここが大当たりでした!

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美味(どこがドライカレー?)


ドライカレー(950円)を注文。サラダ、メイン(タイ米のピラフ?にとろみのないカレーをかけたもの)、ドリンク(紅茶)とミニデザート(プリン)でした。カレー汁がかかっていて何故"ドライ"カレー?と思いましたが、固めに炊き上げたタイ米のピラフとチキン・じゃがいものカレーが良く合って美味。テイクアウトもやっているし、この店が地元にあったら通うのにと思いました。
このエリアでは食事は「パントリー・コヨーテ」一択でしたが、ここも良いかもしれません…悩むなあ。しかし、スリランカなら「シーギリヤ」でしょうに、何故、シーギリ」?

 

田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品

そんなこんなで千葉市美術館へ到着です。

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www.ccma-net.jp


田中一村(1908-1977)は、千葉市に20年住み、50代になって奄美大島に移住し亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描くも、生前それらの作品を公表する機会もなく無名のまま没しました。没後ブームのようにして全国に知られるようになったこの日本画家について、作品の基礎的な調査に立ち返り、画家の新たな全体像を示して大きな反響のあった「田中一村 新たなる全貌」展(2010年、千葉市美術館ほか)から10年。この間に千葉市美術館に収蔵された田中一村の作品は寄託を含めて100点を超え、2018年度には、一村の最大の支援者であった川村家より、残る作品・資料の寄贈等を受けました。本展はそれらの総てを初めて一堂に展示し、画家の生涯の未知の側面を探ろうとするものです


千葉市美術館 展覧会公式サイトより)

 

田中一村 新たなる全貌」展ですが、当時私も観ました。闘鶏の絵なんてあって、千葉市で闘鶏なんてやっていたんだな~と思ったりして。


約10年を経た今回の展覧会では、最も「田中一村」として知られている亜熱帯の自然を描いたものは、傑作「アダンの木」(ポスターに使用されている絵)といくつかのラフスケッチや習作があるくらい。それも興味深かったですが、以前の展示にも増して、画家が「田中 一村」になる前の「エピソード1~3」時代に比重を置いていました。
生前一度もまともな展覧会を開けずに、それでも描いていたんだなあと感慨深いものがありました。椿の絵と「アダンの木」が一番印象深かったです。


2月28日(日)まで開催中。

 

ブラチスラバ世界絵本原画展 こんにちは!チェコスロバキアの新しい絵本

www.ccma-net.jp

 

ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクールです。

本展覧会では、開催国であるスロバキア共和国と、隣国であるチェコ共和国の作家による絵本原画をご覧いただくほか、2019年10月から翌年1月にかけて現地で開催された第27回展(BIB 2019)の中から、各国の作家による受賞作品をパネル展示にて紹介いたします。(中略)

また、第1回展より参加してきた日本は、数多くの原画作品を送り届け、多くの受賞作家を輩出してきました。本展覧会においては、BIB 2019で金牌を受賞したきくちちきをはじめとして、出品した15組の原画作品をご覧いただくとともに、4組の作家に焦点をあて、創作活動の背景を探る特集展示を行います。

 
千葉市美術館 展覧会公式サイトより)


色んな絵柄の絵が観られて良かったです。日本の作家さんでは、絵だけではなくて、オブジェ(かなり大がかりなものまで)の展示もあって、壮観でした。

 

この美術館は、どちらの展示もそう"密"で無かったのが良かったです。

 

2月28日(日)まで開催。

 


ミュージアムショップにて買い物

 

展覧会鑑賞後、1Fで「BATICA」としてリニューアルされた千葉市美術館のミュージアムショップへ。以前も良かったですが、すっかりおしゃれなセレクトショップとなっていてビックリしました。

batica-chiba.com


地元のお店や作家さんの雑貨やZINEも充実です。書籍のセレクトも良かったです。何故か村上 春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』もありました。

ここで、千葉市の加曾利貝塚にちなんだ、どんぐりクッキーを購入しました。

kasorikaizuka.com


この後、千葉劇場にて映画を鑑賞して、良い休日でした。映画についてはまた後日!