昨日はオンラインにて「彩ふ読書会」のオンライン哲学カフェに参加しておりました。
彩ふ読書会とは?
私が時々参加させていただいている、関西・関東各所で開催されている読書会です。
このコロナ禍で、リアルでの開催は休止中ですが、オンラインでは主催者の方や、メンバーの方々によるイベントが開催されています。
彩ふ読書会の哲学カフェとは?
彩ふ読書会内部では色々な「ブカツ」という派生して生まれた活動が行われています。「神社仏閣部」、「ビジネス書、自己啓発書部」、「料理部」等々…「哲学カフェ」もその一つです。
こちらの哲学カフェでは、毎回テーマを決めて、参加者が自由に意見を出し合います。結論を出すのが目的では無く、基本他の方の意見を否定はしないのがルールです。コロナのせいでこちらもリアルな開催は中止、現在オンライン開催となっております。この哲学カフェは主催のちくわさんやメンバーの多くが関西なので、こういう点では関東の自分は有難いです。
1/23(土)第21回オンライン哲学カフェについて
昨日の哲学カフェは、いつもと違い、「哲学的推し本を紹介し合う会」というテーマでした。自分が哲学的だと思う本を各自持参して、その本について話す読書会という形での開催です。以前1度同様の回に参加しまして、その時はフランクル『夜と霧』で参加しました。
エリック・ホッファー著『魂の錬金術』を紹介
さて、今回私が紹介したのは、20世紀のアメリカに生きた「沖仲士の哲学者」エリック・ホッファーの『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集』です。これ読みながら、2020年アメリカ大統領選挙や、それに伴う混迷を見ていたら、いちいち頷く事が多かったので、タイムリーかと選びました。
他の方々の推し本は以下のとおり。
- 『進撃の巨人』(諫山 創 著 講談社)
- 『私の嫌いな10の言葉』(中島 義道 著 新潮文庫)
- 『宗教のこころ』(古田 紹欽 著 現代教養文庫)
- 『ライオンのおやつ』(小川 糸 著 ポプラ社)
- 『自由論』(ミル 著 光文社古典新訳文庫)
- 『NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月』(NHKテキスト)
その他出た話題
「『進撃の巨人』は『デビルマン』を膨らませた話なんじゃないか」という意見が興味深かったです。また、中島 義道さんは、身近にいたら嫌だけど、面白そうな人だと思いました。しかし「ファンです」と言われるのも嫌なんだそうです(笑)。それから、「ほほえみうつ病」なんてものも初めて知りました…現代は面倒くさい。
お茶(茶道)をなさっている方のお話も聞けました。昔一瞬だけ習っていました。好きでしたが、職が安定しない時代で、お金が続かず辞める事に…(涙)お茶は密の最たるもの。大変そうです。
哲学カフェ終了後のフリートークで、皆さんの2020年の一番の推し本も話題になりました。ここはメモっていなかったので、私の推し本だけ。『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版』です。
『天気の子』とトロッコ問題
ところで、先日やっと新海誠監督の『天気の子』を観ました。上記のように、以前に「哲学的推し本を紹介し合う会」が開催された時、この作品の小説版?を紹介された方が、「この映画の主題はトロッコ問題では?」と投げかけられていた事を覚えていますが、ほんとそれでした。
私はあの結末で良かったと思います。
(以下ネタバレ反転)
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世界より女だよ!子供なんだし自分達の事だけ考えていればいいんだよ。
今回も楽しい時間を過ごさせていただきました。参加された皆さん、有難うございました。