青海のブログ

本や映画、展覧会の記録と感想等。時々、発達障害について。

過渡期なのだと思いたい(›´ω`‹ )

桜も、もう八重桜に移行しつつありますね。

 

さて、この1ヵ月超、忙しくて死にそうだった~というだけの短い近況報告(愚痴ともいう)です。

 

ちょっとまえに撮った桜の花

 

この年度の変わり目は、現在の職場に入社してから過去最高の忙しさでした。だいぶ落ち着いてきましたが…

 

詳細は控えますが、主な理由としては、休職者やあまり仕事ができない人、いわゆるローパフォーマーが絡んでのことです。私も障害者枠での雇用で制限を受けて(守られた中で)働いているので、下手するとブーメランになりかねないのですが…

 

夜桜~

 

今、企業は本当に従業員に対して弱腰になっています。リストラしまくっていた時代がこの国にあったなんて信じられないくらい。皆がSDGsやらコンプライアンスやら人権や唱えるようになって、能力不足や休職をしばしばするからといって、そんなお荷物従業員を解雇どころか、左遷や降格、職制転換することすらままなりません。

 

この「誰一人取り残さない」という人権に配慮した”お優しい”姿勢を守りつつ、ネオリベラリズムが席巻するこの現代社会で利益を上げていく、その両方を両立していく生き残り戦略を各企業は求められている訳ですが…

 

ローパフォーマーの穴埋めに奔走する、”普通に働いている従業員”のケアはどうなるんだよ?と内心非常に腹立たしいものがあります。これ、多くの組織での課題だと思うんですが…(障害者枠の自分を”普通に働いている従業員”のカテゴリに入れて良いのかどうか?という問題がありますが)

自分のことだけではなく、他の健常者で必死にまっとうに働いている方々を見ていても、本当に頭にくるんですよ、この問題。こんなんで持続可能な社会と言えるのかどうか。

 

これも夜桜~

 

勿論、ローパフォーマーの方々に怒りを向けても仕方がありません。これは、組織の上層部が考えるべきことだと思います。かといって、会社に怒りをぶちまけるのも違う訳で(行政から無茶ぶりされてこうなっている訳で、その行政だって…と犯人捜ししていってもきりがありません)。

 

今は過渡期なのだと思いたいです。いつまでもこんな状態で良い訳はないですし。

 

それにしても…会社が障害者枠で働く私に求めているのは”業績を上げる”ことではなく、会社が(行政の要求する)障害者の法定雇用率を達成して、行政に睨まれないように貢献してね♪…ということだと理解しています。だから、あれ?私いくらなんでも働きすぎでは?と割り切れない気持が強いです。体調やオフの時間も圧迫されていますし。

 

今の職場には大変恩義を感じていますし、リタイアするまで働き続けたいと思っていますが、年なので(›´ω`‹ )そう長時間労働ばかりできないですよ。体調悪くてもこんな状況だとおちおち休めないですし。ここのところ、ローパフォーマーのしわ寄せを受けて、こちらが病んでしまいそうでした(時間外で言うと、私などより上には上がいるようですが…(汗))。

 

配属先ではハラスメントなどの不満はないですし、辞めようとかは全く思っていません。でも、柔軟に物事を考えた方が良いな、と思ったのは、最近読んだ加納朋子さんの小説『カーテンコール!』を読んだからです。

 

 

「もう駄目だ、耐えられないと思った時、自分の足で逃げられる力を、今のうちに育てて下さい。(中略)我と我が身を救うための、知恵と勇気を身につけて下さい。」

加納朋子 著『カーテンコール!』より引用)

 

本当に逃げなくても、「いつでも逃げられる」と選択肢を胸に秘めながら日々を過ごすことはとても大切なことだな、と上記の小説を読んで思いました。

 

生きることから逃げようと考える位なら。

 

…ただし。この言葉を読んでいて、反面私の脳裏に浮かんだのは、『ベルセルク』のガッツの言葉でした。

 

逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ
辿り着いた先、そこにあるのはやっぱり戦場だけだ

 

 

せちがらいのう…(›´ω`‹ ) でもリアリティありまくりな言葉で否定できません。

 

八重桜~

 

それでは、また!

読書会でお花見会@新宿御苑

今の会社では、この年度の変わり目は過去最高の忙しさでした…(›´ω`‹ )ゲッソリ

 

さて、昨日新宿御苑にて開催された、2つの読書会合同のお花見会に参加してきたので、その記録です。

 

大寒桜?が満開でした

 

池袋を拠点としている「ごきげんな読書会」さんと船橋を拠点とする「ぐーゆる読書会」さんが共同で、2024年3月30日(土)に新宿御苑内にてお花見読書会を開催してくだっさったので、参加してきました。

 

参加者さん達は、主催様含めて30代だったようです。私は年齢制限上限近くだったので、平均年齢引き上げてしまったかも…(汗)

 

ところで、今の新宿御苑では、お花見時期は「混雑緩和、事故防止を目的として、事前予約制を実施」だそうです。特に日時指定入園電子チケットの事前購入を推奨されているようで、今回は主催様達が予約してくださった電子チケット(のQRコード)で入場できました。感謝。

 

新宿御苑公式サイトより引用


当日は「正午に新宿門を入ったところで待ち合わせ」と伺っていたので、そちらから入ろうとしたら…物凄い行列でびっくりしました。私は20分位前に並びだしたからまだ良かったけれど、ギリギリに来られた方々はこの行列を目の当たりにしてガーン∑(゚д゚lll)と、絶望されていたようです(笑)

 

今年の桜の開花は遅めだとかで、去る3月29日にやっと、靖国神社ソメイヨシノがよたよたっ、と開花し始めたそうで、新宿御苑ではどれくらい咲いているのかな~?と若干不安でしたが…杞憂でした。

 

大寒桜?らしい

 

遅れてこられた方を除くメンバーがそろったところで、読書会で場所取りしていただけた会場となる場所へ移動しました。すぐそばでは大寒桜?という桜が満開でした。ソメイヨシノより1週間程度早く満開になるそうです。

 

下向きで、濃いめのピンクの花

 

当然、蠅写真を撮りまくる陰酢汰蠅亡者達が花の前にわらわらと…(笑)

 

快晴で良かった

外国人ズもた~くさん!

皆楽しそうで何よりです

 

ところで、今回は一人一品持ち寄り(手作り購入品問わず)です。そうして、現在新宿御苑ではアルコール類の持ち込み、園内での飲酒は禁止されているそうなので、ノンアルコールで宴会となりました。

私はミニトマトとイチゴを持っていきましたが、皆さんご飯ものやお菓子ばかりが揃ったので、我ながらこのチョイス(野菜・果物)は大正解だったと思います♪(肉も持参すれば良かった…)

 

手前のイチゴとミニトマトは私の持参したもの

 

本当は、何か作って行きたかったのですが、前日まで滅茶苦茶働いていたので、時間的にも体力的にもそんな余地はなく…(›´ω`‹ )

 

周りには桜の花を前に、蠅写真を撮りまくる群れ。しかし私達はご馳走・スイーツを貪り食うのにしばし没頭しておりました。

 

園内で咲いていたのは、桜だけではありません。

 

ハナニラ

椿?かな?

 

腹ごしらえやお花の撮影、トイレが済んでから持参した推し本で読書会もしました。

 

持ち寄った本の集合写真

 

ご紹介された本の中では、町田そのこさんの「宙ごはん」は前から興味があったので、読んでみたいと思いました。

 

私は、高田崇史 先生の『QED ~flumen~ 九段坂の春』を紹介しました。これ、『QEDシリーズ』知っている方が楽しめるのですが…”桜”に合わせたかったんです!

 

 

でもこの本、発売が2007年なんですよね((||゚Д゚)ヒィィ-…月日が経つのは早いものです…)

 

そんなこんなで、終わりの時間となり、お開きとなりました。主催のお二人を始め、ご一緒した皆様、ありがとうございました!

 

お花見できて、良かった

 

帰りは、久しぶりに新宿来たのだから…と紀伊国屋書店で買い物をして、「BERG(ベルク)」で一杯やりました。ビックロが終わっていたのには驚きました(遅い情報?)

 

※食べかけで気付いて撮った写真で失礼

 

それでは、また!

絵本『子どもの十字軍』とはらだ たけひで氏の個展、絵を購入した話

年度末進行で疲労困憊です… (›´ω`‹ ) 

 

さて、絵本作家はらだ たけひで氏にまつわる最近の話を手短に述べます。

 

絵本『子どもの十字軍』

 

昨年2023年8月6日(※広島への原爆投下の日に当たります)に、ひだまり舎という出版社から世に出た絵本『子どもの十字軍』。原作はベルトルト・ブレヒトの詩で、これまでにも日本で矢川 澄子訳などで出版がされています。

 

本記事で取り上げている絵本『子どもの十字軍』は、画家であり、『パシュラル先生』シリーズなどで知られる絵本作家でもあるはらだ たけひで氏が2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵略が進む中で翻訳・作画をして出版に到ったものです。

 

 

内容は、すぐ読み終わる短さなので、「ご興味があれば読んでください」とだけお伝えしますが、ハッピーな内容ではありません。

 

私は、発売直後に買い求め、x(旧:twitter)でも感想をつぶやき、その後Amazonでレビューを投稿したり、参加した読書会で取り上げたりしたのですが…

妄想気味な感想ですが

 

Amazonに投稿した拙レビューを読んでくださったはらだ たけひで氏からメッセージをいただくという思わぬ経験をしました。その際は、しんみりとやりとりは終わったのですが…その後、2023年パレスチナイスラエル戦争が勃発、日々伝えられる現地の悲惨な状況を聞くにつれ、「はらださんはどんなお気持ちか」と気持が沈んでおりました。

 

そうする中も、日常に追われていましたが、つい先日、御茶ノ水駅側の「クイントアートハウス煎茶器会館」にて『はらだたけひで『子どもの十字軍』原画+聖ピロスマニ展』が2024年2月27日(火)~3月4日(月)迄の会期で開催を知り、行ってきました(`・ω・´)

 

はらだ たけひで個展会場にて

 

ちなみに、はらだ たけひで氏は2022年7月29日に閉館した映画館 岩波ホールに長年勤務されていて、ジョージアの画家ニコ・ピロスマニを激推しの方です。岩波ホールでも、ピロスマニの生涯を撮った映画を上映したりされていました。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

会場では、はらだ たけひで氏も在廊でしたが、あまり時間が無かったのでご挨拶は控えて、小品を1点購入させていただきました。一目ぼれした作品もありましたが、現実(財布)と相談した上で私が購入できる範囲のものを…(;´∀`)

 

家に届いた小包!

 

切り絵の雰囲気ある小品です。

 

タイトル:『西風のために』 

飾ったよ~



そうしたら、はらださんからSNSで、「この作品で描いた少女は『子どもの十字軍』の帯部分真ん中の子です」とコメントをいただきました!そうかあ…

 

この絵の少女が…

絵本のタイトル下部左側のこの子なんですか!



”美”からかけ離れた我が家に潤いとなる絵をお迎えできて、嬉しいです。

 

ところで、この絵を描かれたはらだ たけひでさん主催で、今年の8~9月頃に「ジョージア映画祭」が渋谷ユーロスペースで開催の予定だそうです。また、ジョージア映画に関する大著の刊行も予定されているのだとか。楽しみですね。

 

note.com

 

水仙も咲いているご近所にて

 

それでは、また!

 

漫画家 芦原 妃名子先生 を悼んで

2月は忙しかったです。そして、3月以降が本番…(汗)

 

さて、今年1月29日に漫画家 芦原 妃名子先生がご逝去されたことについて少し書きます。

 

続きが読めなくなった『セクシー田中さん』さん(涙)

 

拙ブログを読んでくださった方々ならご存知でしょうが、私は芦原 妃名子先生の良い読者とは言えません。ご逝去直前まで先生が連載中だった漫画『セクシー田中さん』を好きで買って読んでいただけです(過去作品もこれから読ませていただきたいですが…)。

『セクシー田中さん』の感想も、拙ブログで4巻までは感想を上げていましたが、他に書きたいネタがあったり忙しかったりで、「後でまとめて感想を上げよう」と思って居る内に、このような事態になって正直呆然としております。

 

家の屋内で今咲いているハイビスカス~

 

芦原先生のご逝去前後にx(旧:twitter)で『セクシー田中さん』のドラマ化に関する騒動に関してつぶやいたりしておりましたが、ドラマ化作品自体は視聴しておりません。元々「続き物のドラマ」を追い掛けて視聴するのが苦手なので、「へーやっているんだ」位に思い、観てみようとは思いませんでした。

 

それで、今までxを使っておられなかった芦原先生がxアカウントを開設されて、先生のつぶやきをきっかけに、ドラマ化に関するあれやこれやを少し知り、ドラマの脚本家の相沢友子”先生”のInstagramの投稿を見て、その内容がどうかと思ったので…投稿内容キャプチャをxで抗議の気持を込めて自分のコメントを載せてつぶやきに上げたことはあります。

 

そういったことの結果、芦原先生と日本テレビ小学館との間でどのようなことがあったのか、私などのつぶやきを含む多くの方々の投稿が(マスとなれば凄いボリュームとなりますよね)が、もしかして間接的に芦原先生の死につながることになったのかは…神のみぞ知る…です。

 

ただ、私としては「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~ッ、私の投稿が芦原先生の死の原因になったかもー!?私はなんてことをしてしまったのか…」とは考えません。

私、自分のことをそんなに買いかぶっていませんから。もうそんな年じゃないですしね。

 

自宅から見える遠くの山々

 

しかし、芦原先生ご逝去の報から以後、日本テレビ小学館が脚本家がプロデューサーが、はたまた漫画原作のドラマ化が…とネットやSNSが大騒ぎとなりましたし、私もブログでその辺に関する意見を書こうと思っていましたが、2月はやらなければいけないことが複数ありましてね…仕事も年度末に向けてどんどん忙しくなってきましたし…

 

で、ブログを放置しているうちに、なんだか疲れちゃいまして。

 

結局、自分が言いたいこととして残ったのは、「先生、連載やら漫画から逃げちゃっても良かったから、生き延びて欲しかったな」ということです。

 

目の前の仕事やしがらみから逃げても良いから、「生きることから逃げる」のはやめて欲しかったな…と。どうせ、いつかは嫌でも死ぬんだから。

 

勿論一時は凄い迷惑をかけるかもしれないですし、作品として『セクシー田中さん』は打ち切りで永久に封印となるかもしれません(先生が死ななかったとしても)。

でも、芦原先生が亡くなられても、連載していた雑誌も小学館も、別に存続している訳だし…とにかく生きていて欲しかったです。先生の今後の漫画が読めなくなったとしても、先生ご自身は生きていて欲しかった。

 

どでかいイチゴ。美味でした

 

『セクシー田中さん』の作中の言葉として、先生ご自身が書かれた(そして私が好きな)メッセージがあります。

 

”コンビ二のスイーツがおいしかった” ”ニャンコが振り向いた”

眉がキレイに描けた 先週まで どうやってもコツがつかめなかった縦のフィギュアエイトが 今日 できるようになった

一つ一つは些細でも たくさん集めると 生きる理由になるじゃないですか 

(『セクシー田中さん 6巻』(芦原 妃名子 著 小学館)より引用)

 

こう言ったのは、先生ご自身じゃなかったですか。

 

私も、ささやかな日常の物事に支えられて日々を生きております。

 

展覧会で観た、繊細なアート作品

変な所から開花しだした、ヒヤシンス

屋内で、早くも開花しだしたニオイバンマツリ

こちらは土に植えたヒヤシンス

読書会への参加~

小さな書店への初めての訪問

昨年の能登旅行でいただいた繊細な貝殻

絵本作家はらだたけひでさんの個展を観に行きました

 

どんなことがあっても、どんな酷いものを見てしまっても、踏ん張って、このしょうもない物事や人に満ちた、ポンコツな現世で生き残って欲しかったです。

 

私はもう少し、このうつし世で頑張ってみようかと思います。

 

もうすぐ、胡蝶蘭の花が咲きます

 

それでは、また!

 

 

 

ふるさと納税(石川県能登町)の海鮮詰め合わせセットが到着しました!

仕事でもオフでもバタバタしております。

さて、今年の年明け早々に注文した、ふるさと納税(石川県能登町)の海鮮詰め合わせセットが本日届いた!ので、手短にその記録をしておきます。

 

色々来ました♪

 

令和6年元旦に発生した、能登半島地震

発生当初は正月早々ということもあり、日本赤十字社義援金窓口などを開設するにはまだ間があったということもあり…現地の関係者様のXでのつぶやきを参考に、手早く現地を支援できる手段として、ふるさと納税で、石川県能登町の「奥能登漁師秘伝の味(ふるさとセット)」をぽちっと購入しました。

 

今年の正月に楽○市○にて発注~

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

現地がかなり大変そうだと分かってきて、商品が実際に到着するのは、春かな?とのんびり待つつもりでしたので、1ヵ月程度で「もう到着したのか」と驚いています。

 

キター

同封のちらし

製造元は小木港の傍だそうです

 

被災されて大変な状況の中、ご対応いただいた製造元の有限会社カネイシさん(石川県鳳珠郡能登町小木)には大変感謝しております。

 

今夜の晩御飯には、早速、届いた海鮮セットの中から「カワハギ一夜干」をセレクト。

 

うまそ~。

 

焼いて食べたら、程よい塩味の上品な味わいで、( •̀ω•́ )૭✧ウマイ!製造では、海洋深層水に浸けてあるそうです。

 

本日の夕食~

 

海は身近なので、こういう海鮮セットはあまりお取り寄せしないのですが…こういう時だし、たまには贅沢しても良いよね、という気持です。年明けの石川旅行もパァになったし…

注文した後から、「支払った金額が全額被災地支援にまわされる」ふるさと納税も知ったのですが、こういう売買での支援も悪くないのでは?と思いました。

人や被災の状況にもよるでしょうが、被災地の方々からしたら、ただ支援を受ける(貰うばかり)より、商売で注文に応じる形だと気持ちに張りが出るのじゃないかな?と。(今のところは)安穏な環境にいる者の戯言かもしれませんが…

 

セットの中には、冷凍スルメイカ があって、これは刺身でいただくと美味しいようです。イカは捌いたことないのですが…同封された紙に捌く手順が記載されているので、休日にでもトライしてみるつもりです。

 

でかいイカ。1回1杯で十分っぽい

 

届いたセットは、大事にいただいていくつもりです。

 

※2024年2月8日追記

ふと気が付いて、冷蔵庫に常備しているいしり(能登イカのわたから作る魚醤)を確認したら、これも有限会社カネイシさんの商品でした!首都圏でも流通している品です。なんと…全然気づかずに使っていました(;^ω^)

 

有名なメーカーさんだったんですね

これは自宅からの景色

 

それでは、また!

「人殺しをして刑務所に入っても、それは法律だよ‼」

今朝の地震、全然気づきませんでした。

さて、今回は故・ジョージ秋山先生の(タイトル不明の)作品について雑談です。

 

雑誌連載でちょくちょく読んでいました

 

最近の「京アニ放火殺人事件」の青葉被告の死刑判決の報道に接し、思い出した漫画があります。直接この事件を思わせるような内容じゃないのですが、青葉被告を治療した鳥取大医学部付属病院高度救命救急センターの上田敬博医師のコメントなどに接して、なんだかフーッと脳裏に浮かびまして…

 

上田敬博医師(京都新聞社公式サイトより引用)


本記事では、うろ覚えなその漫画(タイトルも不明…)のあらすじをご紹介したいと思います。
※記憶を頼りに、なので、色々記憶違いや、改変が多いと思います。

 

ジョージ秋山先生が青年誌に連載されていた漫画のある回の話です。発表は少なくとも2000年代以降で(作中で携帯が使われている)、現代の東京?が舞台の、贖罪と復讐の話でした。この作家らしい。含蓄に富んだ、味わい深いエピソードでした。

しかしタイトルが思い出せない…(汗)現代日本の893の世界を中心とした話なので、ぐぐってみて『恋子の毎日』かな?と思いましたが、自信ありません。

 

 

【登場人物】

※名前も思い出せないので、以下の呼び方にします

主人公
わりとイケメンな極道の青年。ペーペーではなく、「兄貴」と呼ばれるポジションらしい。視点人物だが、この話では狂言回し的な立ち位置。

殺人犯
極道者。殺人をして刑務所に入っていたが、とりあえず出所した?らしい。妻は(事情は不明だが)いないらしい。JKの娘と老母がいる模様。

JK
殺人犯の娘(JCかもしれない)。年の割に達観したキャラクター。

被害者の兄
極道者らしい。サングラス姿(=目の表情が見えない。これは計算しての造形か?)

被害者
作中では、兄の回想シーンで少年の姿で登場。殺人犯に殺されたが、極道者だったか?(経緯は不明)

 

【(うろ覚えの)あらすじ】

殺人犯が、刑期を終え、出所してくるのですが、特に自分の犯したことを反省はしていないようです。

 

反省ナッシングな感じ

 

娘のJKと再会しますが(家族のいる家には戻らないらしい)、JKは父が殺人を犯した後の祖母(殺人犯の母)が、毎日仏間で被害者に向けて謝罪し続けている様を語ります。
「私の息子があなたの大切な命を奪ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と。毎日、毎日…

 

犯人の娘はJK?


それを聞いてもいっこうに堪えない様子の父を見て、娘はこう言い放ちます。
「お父さん、人殺しをして刑務所に入っても、それは法律だよ‼」お父さんが自分のやったことを心から悔いて反省しなければ、意味がないよ。そうしないと、”お父さんはまた人を殺すだろう”っておばあちゃん、そう言ってたよ」

それでも、この殺人犯は、「<(`^´)> ヘンッ」それがどうした?と馬耳東風。

 

場面変わって、主人公と、被害者の兄の会話です。
弟(被害者)を殺した殺人犯が出所してきた…との情報が早くも飛び交っています。

「弟はな、俺が育てたんだ」と、被害者の兄。回想シーンの一コマで「兄ちゃん」という少年姿の被害者の姿が挿入され、「あんな893もんに殺されて、許せる訳がねぇ…」と続ける被害者の兄

 

そして、出所して娑婆にいる殺人犯被害者の兄が鉢合わせするのですが、「ウッ…!」と自分を抑える被害者の兄。ビビったのか?といった感じで大威張りでその場を去る殺人犯

 

その後、時が経ち…携帯で娘のJKとやりとりするの殺人犯姿。角が取れた印象です。娘との交流が、彼に穏やかな人間性を取り戻させるようになったようだ…と語られます。

 

―そして、ある夜。

 

人気のない場所で、独りいる殺人犯の前に立ちはだかる被害者の兄。それを、静かに見返す殺人犯

 

「この時を待っていた!」

「出所したてのおめぇを殺しても、それはけだものを殺ったのと同じだ。何にもなりゃあしねぇ」「おめぇが人の心を取り戻したところで殺る…そう決めていた」と言う被害者の兄

 

抵抗せず逃げもしない殺人犯。自分がかつて何をやったのか今は理解している目です。

 

「覚悟はいいか?」とピストルを突き付ける被害者の兄へ、瞑目して「ああやってくれ」と応じる殺人犯

 

そして銃声。別々の場所にいた各関係者達が「( ゚д゚)ハッ!」としたところで、幕。

 

【今振り返って】

(前述のとおり、あちこち記憶違いや改変があると思いますが)この話を振り返って、「復讐はいけません」とか「許すことが大切です」なんて言うのは、虚しいと思いました。結局こういうルールって、社会の秩序維持のためのものだよなあと。

 

法律

 

勿論、そのルールの枠の中で私たちは守られて暮らしていますが、大切な人が殺されたり害された人に、その苦しみも経験が無いのに、分かった顔で安易に言うのは絶対に駄目だと思います。少なくとも、当事者(同じような目にあった人)から被害者やその身内に言って聞かせるのではないと。

 

最近、SNS上で(能登半島地震に関してだと思いますが)「「生きているだけで丸儲け」と言っていいのは大変な目にあった本人が自分から言う時だけ。他の人がかけて良い言葉ではない」という、大体そんな意味のコメントを見かけましたが、本当にその通りだと思います。そんな形ばかりの「正しさ」、そんな言葉をかける本人の自己満足でしかない物言いは嫌いです。大変な目にあった人に寄り添っていない、非人間的なポジティブシンキング。

 

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

私も、似たような経験(大変なことがあった直後に急激に前を向くよう、強いられた)があったので、上記のコメントに共感することしきりでした。

 

…な~んか、「京アニ放火殺人事件」からも、青葉被告からも離れてしまった気がしますが(;´・ω・)…あの事件で、青葉容疑者も一緒に焼け死んでいたら、もっと遺族の方々はやりきれなかったとおもいます。

 

このまま青葉被告が死刑となっても、上田医師のなさったことは決して無駄ではなかったと思っています。「ちゃんと自分のしたことに向き合え」と必死になって自分を治療し、言ってくれた人がいたことが被告にどれだけ響くかは別として。

 

…ますます、「結局ジョージ秋山の漫画との関連は?」と突っ込まれそうですが…(;´∀`)…

 

もう1月も終わりですな

 

それでは、また!

『水村 喜一郎 油絵展』@ギャラリー枝香庵 感想

寒い日になるとほっとします(首都圏)、冬は寒くないと後々怖いです。

さて、銀座のギャラリー枝香庵にて開催中の、画家・水村 喜一郎氏の個展の鑑賞記録です。

主体美術協会公式サイトより引用

 

過去のブログでも記事にしましたが、昨年初めて、画家 水村 喜一郎さん(1946年 東京向島生まれ)の個展に行き、ご本人とも少しお話できました。

aoumiwatatsumi.hatenablog.com

 

それで、今回の銀座での個展でもDMをいただいたので、夕べ、仕事帰りに勇んで行ってきました。

 

ギャラリー枝香庵の銀座ビルディング入口にて

 

会場は、ビルの7・8Fにまたがるギャラリーで、7Fの部屋に、画家ご本人がいらっしゃいました。ただ、ご友人達?と談笑中でしたので、ご挨拶は遠慮。

 

関係者らしきおじ様が声掛けするよう勧めてくださりましたが、流石にそこまでは…と展示作品を鑑賞後、芳名帳に名前を書いて、そのまま辞去しました。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

今回の展示で印象的だったのは、画家の1960年前後頃(ティーンエイジャーな時期)の作品群があったことです。つまり初期作品です。過去記事に書いたとおり、水村さんは9歳の時の事故で両腕が無いのですが、”事故以後”の作品ということになります。

流石にこの時期の作品は売り物扱いではありませんでした(※本記事掲載の画像は、当時の絵ではありません)。

 

今回の展示で知ることができたエピソード。画家のご尊父は向島の鳶の親方だったそうですが、その御父上が( ゚Д゚)ハァ?油絵って何だそりゃ?と言う陰でこっそりと、ご母堂が油絵セットをプレゼントしてくれた、裕福ではない生家故、当時は比較的安価だった茶系絵の具中心に絵を描いていたとか…また、中学生の時、在日コリアンの親友が北朝鮮に帰国していったという思い出も。当時のご自分とその親友が支え合うように腕を組んでいる様を描いた絵もありました(せつないのう…)。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

故・州之内 徹氏の著書『人魚を見た人―気まぐれ美術館』に書かれていた話だったと思いますが、水村さんについて、その同級生達や、画家の御母上までが「(水村さんは)両腕を失って良かった、五体満足だったら、必ず切った張ったの世界の住人になっていただろうと皆口を揃えてコメントされていた…そうです。

 

 

(ここからは、水村さんご自身の文章からですが…うろ覚えで書いています)当時の鳶職は、身一つで勝負するハードワークで、脛に疵持つような職人も少なくない。だからそれを取りまとめる親方は凄くおっかなかったそうです。その意味で、本来後継者だった筈の喜一郎少年は素質十分だったのかな…と思います。

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

元々がガキ大将だった上に、両腕を失った事故の後退院して復学したら、クラス中が「水村が来たぞ!」とワッと取り囲んで大歓迎。その後も友達とサッカーに興じていた…というから、凄い陽キャなのですよ。私が直にお話した時は、流石に(年齢上か)落ち着いた印象でしたが…

 

ギャラリー枝香庵公式サイトより引用

 

とっても良い展示でした。

~1月30日(火)まで(11:30~19:00、最終日は17:00まで)。

 

帰路は東京駅まで歩きました

 

それでは、また!